半歩先を読む日本最大級のマーケティングサイト J-marketing.net

(2016.08)
消費者調査 No.232
エナジードリンク(2016年8月版)
レッドブルを猛追するモンスター


エナジードリンクの最新の調査結果(2017年4月版)はこちら

 エナジードリンクの市場は、2013年の355億円から、2014年に400億円を超え、2015年も拡大を続けているとみられています。

 今回は、当社が任意に選んだエナジードリンク22ブランドについて、「知っている(認知率)」、「買って飲んだことがある(購入経験率)」、最近3ヶ月以内における「広告・記事(を見たことがある)」「店頭など(で見たことがある)」での接触状況(3ヶ月内店頭接触)、「3ヶ月以内に買って飲んだ」(3ヶ月以内購入)、さらに「今後(も)買いたいと思う」(今後購入意向)と「購入経験者における今後の購入意向(再購入意向)」という7項目について、インターネットモニターに対して行った調査結果をランキング形式でお届けします。

 今回の調査では、前回(2014年7月版)と同様、複数の項目で「レッドブル・エナジードリンク(以下レッドブル)(レッドブル・ジャパン)」が複数の項目で首位を獲得、それを「モンスターエナジー(アサヒ飲料)」が追う展開となったが、前回と違うのは、3ヶ月内購入と再購入意向で「モンスターエナジー」が「レッドブル」を抜いて、首位を獲得したことである。3位以下には「チョコラBBジョマ(エーザイ)」「バーンエナジードリンク(コカ・コーラ)」「メガシャキ ENERGY SHOCK(ハウス)」といったブランドが並んでいるが、上位2ブランドとの差は明白で、食い込むのは難しそうだ。

 エナジードリンク市場は、2005年に「レッドブル」が国内に上陸したことで実質的に立ち上がり、その後「モンスターエナジー」の発売で市場拡大に弾みがついた。ターゲットは若年層だったが、上陸から11年、当時20代だった層は今や30代となったが、年代別にみると30代に分水嶺があり、30代男性の3ヶ月内利用率(22ブランドのうち1ブランドでも購入)は、40代以降の2倍を超えている(詳細データ:参考表 参照)。上陸時からのユーザーを離すことなく、それに続く年代のユーザーにも受け入れられていることがわかる。2013年以降、国内の飲料、食品や化学・医薬などさまざまなメーカーがエナジードリンクを発売したが、今回の調査結果からもみられるように、上位の壁は厚い。今後も「レッドブル」と「モンスターエナジー」の寡占が続くのか、それとも首位争いに絡む第三のブランドが登場するのか。成長する市場から目が離せない。


 本コンテンツのグラフは無料会員サービス、詳細データは有料会員サービスでのご提供となっております。
 以降の閲覧には会員サービスへのご登録が必要です。

会員サービスのご案内についてはこちらをご覧ください。
会員の方は、下記をクリックしてグラフ・詳細データをご利用ください。





【提示22ブランド】
  • モンスターエナジー(アサヒ飲料)
  • モンスターウルトラ(アサヒ飲料)
  • バーンエナジードリンク(コカ・コーラ)
  • バーンリフレッシュエナジー(コカ・コーラ)
  • レッドブル・エナジードリンク(レッドブル・ジャパン)
  • レッドブル・シュガーフリー(レッドブル・ジャパン)
  • レッドブル・ブルーエディション(レッドブル・ジャパン)
  • ロックスター・エナジードリンク(ロックスター)
  • RAIZIN(ライジン)(ライジンジャパン)
  • XSエナジードリンク(日本アムウェイ)
  • シャークエナジードリンク
  • コーワパワードコーヒー(興和)
  • チョコラBBジョマ(エーザイ)
  • 集中リゲイン(サントリー)
  • お嬢様聖水(リバランド)
  • ビーエナジードリンク(山田養蜂場)
  • パンクラスエナジー
  • ファイテンエナジードライ(ファイテン)
  • エナジービューティードリンク キーバ(キーバ)
  • ミラクルエナジーV(サンガリア)
  • ライフガード・インフィニティ(チェリオ)
  • メガシャキ ENERGY SHOCK(ハウス)

【調査設計】
調査手法:インターネットリサーチ
調査期間:2016年7月22日~26日
調査対象者:当社インターネットモニター 20歳~69歳
        全国の男女個人
有効回収サンプル数:997サンプル
サンプル構成(%)




 

お知らせ

2024.03.25

当社合田執筆の「猛スピードのクルマはいらない」 これからの高齢化社会に必要な“まちづくり”とは何か? そのヒントは欧米になかった!」がメルクマールに掲載されました。

新着記事

2024.03.29

企業活動分析 KDDIの23年3月期は法人向け好調等で増収、過去最高益更新

2024.03.28

消費からみた景気指標 24年1月は6項目がプラスに

2024.03.28

月例消費レポート 2024年3月号 消費は足踏み状態が長期化している-インフレ見通しや消費マインド改善などによる消費回復の後押しに期待

2024.03.27

24年2月の「ファミリーレストラン売上高」は24ヶ月連続プラス

2024.03.27

24年1月の「ファーストフード売上高」は35ヶ月連続のプラスに

2024.03.27

24年1月の「広告売上高」は、2ヶ月連続のマイナス

2024.03.26

24年2月の「全国百貨店売上高」は24ヶ月連続のプラス、季節商品やインバウンド好調で

2024.03.26

24年2月の「チェーンストア売上高」は既存店で12ヶ月連続のプラス、食料品は引き続き好調

2024.03.26

24年2月の「コンビニエンスストア売上高」は3ヶ月連続のプラスに

2024.03.25

消費者調査データ コーヒー飲料(2024年3月版)独走「BOSS」、「ジョージア」との差を広げる

2024.03.22

MNEXT 資本主義の近未来の行方―企業の持続的存続の鍵

週間アクセスランキング

1位 2024.03.12

企業活動分析 マツキヨココカラカンパニーの23年3月期はPB商品拡販やインバウンド需要増加で増収増益

2位 2024.03.13

戦略ケース なぜマクドナルドは値上げしても過去最高売上を更新できたのか

3位 2008.07.24

戦略ケース カルフールは何故失敗したのか?

4位 2024.03.15

企業活動分析 スギHDの23年2月期は増収減益。26年度売上1兆円へ向けた挑戦が続く

5位 2016.03.16

【マーケティングFAQ】どうすればブランド力を強化できるか

パブリシティ

2023.10.23

週刊トラベルジャーナル2023年10月23日号に、当社代表取締役社長 松田の執筆記事「ラーケーションへの視点 旅の価値問い直す大事な切り口」が掲載されました。

2023.08.07

日経MJ「CM裏表」に、当社代表取締役社長 松田の執筆記事が掲載されました。サントリー ザ・プレミアム・モルツ「すず登場」篇をとりあげています。

ENGLISH ARTICLES

2023.04.17

More than 40% of convenience store customers purchase desserts. Stores trying to entice shoppers to buy desserts while they're shopping.

2023.02.22

40% of men in their 20s are interested in skincare! Men's beauty expanding with awareness approaching that of women

2022.11.14

Frozen Foods' Benefits Are Expanding, and Child-raising Women Are Driving Demand

2022.09.12

The Penetration of Premium Beer, and a Polarization of the Growing Beer Market

2022.06.20

6.9 Trillion Yen Market Created By Women― Will Afternoon Tea save the luxury hotels in the Tokyo Metropolitan Area