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(2010.06)
消費者調査 No.99 カップスープ(2010年6月版)
混戦カップスープ
スープパスタは「3強」を超えるか
 詳細データ(単純集計表・クロス集計表)(ZIP形式・会員サービス)
 2009年のカップスープの市場規模は、350億円前後といわれています(日本経済新聞 朝刊, 2010/01/21, カップ入り即席スープ 新製品バトルより)。とくに具入りカップスープは単に飲むだけでなく、スープの野菜の具を増やすことで、現代人に多い野菜不足に解消できること、また、パン食が多い日本人の昼食のもう一品のニーズにマッチしたことが成長した要因であると思われます。
 今回は、具入りカップスープについて、当社が任意に選んだ21ブランドの「知っている(認知率)」、「買ったことのある(購入経験率)」、購入者の満足度合を示す「購入経験者の今後の購入意向(再購入意向)」などについてインターネットモニターに対して行った調査結果をランキング形式でお届けします。

 今回のランキングでは、「知っている(認知率)」のトップ3は、ハウス食品の「スープdeおこげ」、東洋水産の「ワンタン」、エースコックの「スープはるさめ」の順となった。また、「買ったことのある(購入経験率)」のトップ3は、東洋水産の「ワンタン」、エースコックの「スープはるさめ」、ハウス食品の「スープdeおこげ」の順となり、上位独占の上に、4位以下との差を認知率で26.3ポイント、購入経験率で10.7ポイントという大差をつけ、「3強」ともいえる位置づけを獲得している。
 しかし、「購入経験者の今後の購入意向(再購入意向)」の首位は、認知率及び購入率でトップ3にランクインしなかったクノールの「スープパスタ」が獲得した。2位は、日清食品の「スパイスキッチン」、3位はエースコックの「スープはるさめ」が続いた。ただし上位間の差は小さく、文字通りの激戦といえる。

 カップスープの市場は、今回テーマに掲げた「具入り」タイプが登場したことで2002年頃から拡大しており、クノール、ハウス食品などの加工食品メーカーだけでなく、江崎グリコや永谷園などの新規参入が続いた。しかし、新商品という点では、前回お届けしたカップめんとは対照的に、新商品の満足度は必ずしも高くない。「野菜」「はるさめ」「パスタ」などさまざまな切り口を訴求してユーザーの満足度を巡る競争は、「3強」と満足度トップの「クノール」などを中心に続いていくとみられる。

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【提示21ブランド】
  • ワンタン(東洋水産)
  • スープdeおこげ(ハウス食品)
  • 豆乳を練り込んだしらたき麺スープ(ハウス食品)
  • おどろき野菜(アサヒフードアンドヘルスケア)
  • スープカフェ(アサヒフードアンドヘルスケア)
  • ノンフライワンタン(明星食品)
  • 飲茶三昧(明星食品)
  • 龍口春雨(龍口食品)
  • スープはるさめ(エースコック)
  • はるさめヌードル(エースコック)
  • スープ春雨(クノール)
  • スープパスタ(クノール)
  • スパイスキッチン(日清食品)
  • こんがりパンのはいったカップスープ(ポッカ)
  • 中華おこげのスープ(グリコ)
  • パイスープ(グリコ)
  • 冷え知らずさん(永谷園)
  • セブンプレミアムのカップスープ(セブンプレミアム)
  • トップバリュのカップスープ(トップバリュ)
  • バリューローソンのカップスープ(バリューローソン)
  • 100円ショップのカップスープ(ショップ99・ダイソーなど)

【調査設計】
調査手法:インターネットリサーチ
調査期間:2010年5月19日~5月21日
調査対象者:当社インターネットモニター 15歳~69歳
        全国の男女個人
有効回収サンプル数:1,028サンプル
サンプル構成(%)

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