(2008.06)
直接仕入れで収益改善を狙うイオンの戦略

卸中抜きの直接取引を5倍に
イオンは、現状1,000億円のメーカーとの直接取引を3年後に5倍の5,000億円に引き上げ、総仕入れ額に占める比率を15%とし、約300億円のコスト削減を狙う方針である。すでにイオンと直接取引している花王やカゴメ、ネスレなど約60社についても、グループ傘下のダイエーやマルエツなどに拡大していくほか、仕入先や仕入れ商品の対象を広げる。この背景には、2008年2月期の連結決算での営業利益が前期比18%減となり、10年ぶりに減益となったことがある。続く2009年2月期からの3ヵ年経営計画では、最終年度(2011年2月期)での連結売上5兆8,500億円、営業利益2,500億円達成という目標が掲げられた。この中期計画では、中核事業でありながら、収益力の低下が顕著なGMS(総合スーパー)事業の再生が実現の鍵を握るとしており、イオン最大の強みである「規模」を梃子にした取り組みのひとつとして、「直接取引の拡大」が始動した。
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