ブックオフコーポレーションの2017年3月期の連結決算は、売上高813億円(前年同期比6.2%増)、営業利益1.2億円(前年度は営業損失5.3億円)と増収増益となった。リユース店舗事業は、「商材の変革」と「商圏の変革」を推進した。既存店の売上高は前年並みを確保したものの、利益率の高い本・ソフト・アパレルの売上の落ち込みが大きく売上総利益が前年を下回ったことを踏まえ、各種経費の圧縮を積極的に推進して利益を確保した。ブックオフオンライン事業は、仕入増と店舗との商品連携を軸に在庫を拡充することで売上・利益を伸ばすことを進めた。期中でBOOKOFF店舗の状況を踏まえ、店舗の商品充実を優先した結果、増収増益に至った。しかしハグオール事業は大型物流倉庫への移転コスト等の影響により、営業損失は約7億円という結果となった。今後はこのハグオール事業の抜本的改革を推し進め、早期の収益化を目指す。また、リユース市場の競争環境も大きく変化してきている。BtoC市場の成長は横ばい状態であり、今後、リユース市場の成長のカギはCtoCである。ネットリユース、フリマアプリなどが勃興し、リアル店舗は苦戦を強いられている。リユース店舗事業の収益力を高めるためには、これらの現状に向き合い、対処していくことが必要になる。
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