本田技研工業の2024年3月期連結決算は、売上収益20兆4.288億円(前期比20.8%増)、営業利益1兆3,819億円(同77.0%増)の増収増益となった。ハイブリッド(HEV)モデルを含む北米の四輪に加え、インドやブラジルの二輪での堅調な需要を背景に販売台数が増加、為替換算による増加影響などもあり増収、諸経費の増加などはあったものの、売価およびコスト影響や販売影響による利益増などにより営業利益は過去最高となった。事業別には、二輪事業は連結売上台数の増加や為替換算による増加影響などにより、売上収益3兆2,201億円(同 10.7%増)、営業利益は5,562億円(同13.8%増)。四輪事業については連結売上台数の増加などにより、売上収益13兆5,675億円(同 28.1%増)、営業利益は5,606億円(前期は166億円の営業損失)となった。現在は、世の中に「存在を期待される企業」であり続けるため、「すべての人に、"生活の可能性が拡がる喜び"を提供する」ことを2030年ビジョンとして掲げ、「環境」と「安全」に加え、成長の原動力である「人」と「技術」、またすべての企業活動の総和ともいえる「ブランド」の5つを重要テーマとして選定し、さまざまな取り組みを行っている。2024年3月に日産自動車(株)と戦略的パートナーシップ締結以降、パートナーシップ関係を深めてきたが、12月には経営統合に向けた検討に関する基本合意書を締結、日産が出資する三菱自動車の合流も視野に入れており、3社統合が実現すればトヨタ自動車、独フォルクスワーゲン(VW)グループに続く3位連合誕生となる。
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