日本電気の2024年3月期の連結決算は、売上収益3兆4,773億円(前年同期比5.0%増)、営業利益1,880億円(同10.3%増)、調整後営業利益2,236億円(同8.8%増)と増収増益であった。ITサービス事業は国内事業が売上、利益ともに2桁成長し、売上収益1兆9,151億円(同9.1%増)、セグメント利益は2,081億円(同23.8%増)と増収増益に貢献。社会インフラ事業は、ANS(Aerospace and National Security)が好調であったが、テレコムサービスが減収減益となり、売上収益1兆840億円(同2.1%増)、セグメント利益754億円(同2.1%増)と低い伸びに留まった。地域別では、日本売上が2兆5,893億円(同7.1%増)となったが、海外は減収に終わった。2024年度は日本航空電子工業(株)の非連結化により売上収益は3兆3,700億円と減収になるが、引き続き利益率の改善にも取り組み、調整後営業利益2,550億円を計画、2025年度を最終年度とする中期経営計画目標(売上収益3兆5,000億円、調整後営業利益3,000億円)に対して、達成に近づいている。低収益事業改善の取り組みについては、中計スタート時の低収益16事業は7事業が収益改善、残る9事業も2025年度までに改善させる計画。成長実現のためには、成長事業と位置づけている、コアDX、DG/DF、グローバル5GおよびAI関連ビジネスがカギを握っている。
企業活動分析/戦略分析シートのご利用には有料の会員登録が必要です。
本コンテンツでは、企業の戦略や活動を当社独自のフレームに沿って時系列で整理しています。
各企業の決算情報やニュースリリースをチェックする手間をかけることなく、戦略や事業環境を素早く把握できます。競合比較や業界分析などに幅広くご活用ください。
現在、企業活動分析/戦略分析シートのサンプルを無料公開しています。無料会員への登録でダウンロードできますので、ぜひお試しください。
企業活動分析レポートのダウンロード
- バックナンバー

企業活動分析に関する基調論文
参照コンテンツ
- 戦略ケース 「店頭集客キャンペーン「バザールでござーる」(1993年)
- 戦略ケース NECのマルチメディア戦略 (1995年)
- MNEXT 2022年の消費の読み方-価値拡張マーケティング(2021年)
- MNEXT 凍結した消費マインドを溶解させるマーケティング―解除後の消費増加シナリオ(2021年)
- MNEXT 静かに激変する「当たり前の日常」と解凍消費(2021年)
- MNEXT 眼のつけどころ 市場脱皮期の富裕層開拓マーケティング―価格差別化戦略(2021年)
- オリジナルレポート コロナ下とコロナ後の消費の展望(2021年)
競合他社の業績と比較分析する
おすすめ新着記事

成長市場を探せ カカオショックのなか、過去最高を更新したチョコレート市場
主原料であるカカオ豆の価格高騰による値上げにも関わらず、チョコレート市場は3年連続で過去最高を更新中だ。ご褒美需要や健康に良いイメージ、インバウンド需要など、需要は底堅い。

「食と生活」のマンスリー・ニュースレター 異なる購買体験を提供するリアル書店とEC書店 衝動買いが満足度を最大20%アップ!
全国の書店数が減っていくなか、ECにおける電子書籍の販売額は伸びている。そこで、リアルな書店における購入とECにおける電子書籍の購入行動に、どのような違いがあるのかについて調査した。

首位は「モンスターエナジー」、再購入意向は「モンエナ」ファミリー勢ぞろい
調査結果をみると、「モンスターエナジー」が再購入意向以外の5項目で首位、再購入意向の上位は「モンスターエナジー」の派生ブランドが上位を占めるなど「モンエナ」ファミリーが国内No.1らしい強さをみせた。



