ネスレの2024年12月期の連結決算は、売上高914億スイスフラン(前年比1.8%減)、営業利益(Trading operating profit)146億スイスフラン(同0.8%増)の減収増益、実質的な成長率は2.2%だった。実質内部成長(RIG)は、0.8%とプラスに転じた。ネスプレッソ、ヘルスサイエンス以外は各地域で売上を減少(前年比1.0~4.1%減)ながら、営業利益は、主力の北米は維持(前年比0.8%増)しつつ、中国(同64.5%増)、ネスプレッソ(同18.5%増)、ヨーロッパ(同7.3%増)は増益となった。一方、アジア・オセアニア・中東・北アフリカ、ラテンアメリカは減益となった。ネスレには業績を加速させ、将来に向けて変革していくための明確なロードマップがある。成長をけん引していくための投資の増強、具体的には優れた味と品質の製品をどこにも負けない価値で提供し、成功しているプラットフォームとブランドをより一層強化すること、イノベーションに基づく大型新製品の投入を加速し、基準に満たない事業や製品を見直すことだ。成長のための投資原資は、新たな3年間にわたる25億スイスフラン規模のコスト削減計画により生み出す。すでに2025年に向け3億スイスフラン以上のコスト削減を確保している。2025年からは、短期的には営業利益率の下落を伴いながらも、売上のオーガニックグロースの改善に向けた施策で成長に投資していく。中期的には、通常の事業環境下でオーガニックグロースは4%以上、営業利益率は17.0%以上になると予想している。
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