亀田製菓の2025年3月期の連結決算は、売上高1,033億円(前期比8.1%増)、営業利益55億円(同23.1%増)と増収増益であった。国内米菓事業、海外事業、食品事業ともに前期実績を上回った。営業利益については、海外事業が黒字に転換、国内米菓事業および食品事業も増益。 2025年3月期は、中期経営計画のビジョンの実現を目指し、国内米菓事業の独自価値訴求によりキャッシュ創出力を高めるとともに、成長エンジンとなる海外事業と食品事業の拡大を図るための事業ポートフォリオ再構築に向けた施策を展開。国内米菓事業については、商品性にこだわり、独自価値訴求型の競争戦略への転換を加速し、重点ブランドへの集中を図ることで収益基盤の強化に取り組んだ。具体的には顧客価値の追求、投資効率の向上の観点から、「亀田の柿の種」「ハッピーターン」「亀田のつまみ種」「無限」シリーズ「技のこだ割り」「こつぶっこ」の重点6ブランドに集中して消費者コミュニケーション強化、ブランド価値強化を行った。また、海外事業については、北米・アジアの売上拡大の継続、事業構造変革による収益力の強化に注力。北米クループ会社での消費者の購入促進を企図して発売した小容量品が大手小売業に採用されたことに加えて、販路開拓にも進展が図られたことで下半期の売上高がV字回復した。食品事業については、亀田製菓本体とグループ会社の連携を強化し、事業成長に邁進した。長期保存食では震災による備蓄需要もあり、売上が前期を大きく上回った。2026年3月期は、国内米菓事業は量的成長(価格訴求)から質的成長(価値訴求)への転換の流れを継続し、重点6ブランドの強化、生産効率化やDX化を通じた生産能力向上、適正価格販売の推進など効率的販売体制の構築に取り組んでいく方針。海外事業は、北米のTH FOODS, INC. の子会社化を軸とした新たな成長戦略を構築し、北米市場の拡大に挑戦する。2025年5月には、北米構造改革を発表。2030年代前半までに北米の事業規模を10倍にすることを掲げた。
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