
バイラルメディアとは、SNSで拡散され、そこから流入を獲得することを目的として作られたメディアを指す。海外では数年前から流行しはじめていたが、日本でも2014年初め頃より無数のバイラルメディアが起ち上がり、一挙に注目が集まった。しかし、コンテンツの盗用問題が絶えず、その存在の是非を問う議論は絶えず続いている。
「バイラルメディア」の原型を最初に築いたのは、ハフィントンポストの共同創業者であるJonah Peretti(ジョナ・ペレッティ)が2006年に立ち上げた「BuzzFeed」だ。ソーシャルメディアの広がりやスマートフォンの普及によって、2013年に大きく成長し月間訪問者数約1.3億人を記録。既存メディアを凌ぐようなメディアに進化した。
日本では家入一真氏が2013年12月に「刺さる動画メディア「『dropout』」を公開。公開初月に70万人訪問の反響を得て、日本におけるバイラルメディアブームの先駆けとなった。
その後2014年2月時点では、「Whats」「Buzzlife」「Pocketti」など35のバイラルメディアが乱立したといわれている。
バイラルメディアの多くはコンテンツを自ら作らず、「キュレーション」というカタチでコンテンツを集め、編集するというメディア形態をとる。そのため、参入障壁が低いことも乱立の要因として挙げられる。
しかし、使用許諾をとらずにネタや画像を転載するメディアが後を絶たず、問題化した。「dropout」は2014年5月末に配信を停止。2015年2月には、コンテンツ盗用を追求されて大きく炎上してしまった「BUZZNEWS」が閉鎖。サイバーエージェント子会社のWAVEST株式会社が運営していた「BUZZHOUSE」も2015年6月に終了。
今なお様々なバイラルメディアが乱立しているが、問題が多い媒体でもある。
参照コンテンツ
おすすめ新着記事

消費者調査データ トップは「ドライゼロ」、2位を争う「オールフリー」「のんある気分」
アップトレンドが続くノンアルコール飲料。調査結果は「アサヒ ドライゼロ」が首位を獲得、上位にはビールテイストが目立つなかで、「のんある気分」が健闘している。再購入意向では10位内にワインテイストやカクテルテイストの商品も食い込み、ジャンルとしての広がりを感じさせる。

「食と生活」のマンスリー・ニュースレター 清貧・ゆとり世代が消費を牽引!賞与の使い道は?
近年賃金上昇の流れが広がるなかで、今年の消費を占う意味でも冬季賞与への関心が高まっていた。そこで、冬季賞与がどのように使われているか、「103万円の壁」の問題がどの程度関心を持たれているかを調査した。

消費者調査データ スナック菓子(2025年2月版) 経験率7割超、カルビー「ポテトチップス」の人気揺るがず
2桁成長のスナック市場。調査結果をみると、カルビーのポテトチップスが全項目で首位と王者の貫禄をみせた。



