
ROA(Return On Assets:総資産利益率)とは企業の税引き後利益(当期利益)を総資産で割った数値であり、経営資源である総資産をどの程度効率的に活用して利益に結びつけているのか、を示すものです。また、ROE(Return On Equity:自己資本利益率)は当期利益を、株主資本(自己資本)で割って算出するもので、株主の投資がどの程度のリターンを生み出したのかを示すものであり、投資家の投資判断となる指標です。
ともに、企業の総合的な収益性を表す代表的な指標として用いられるものです。
日本でも、近年、株主重視の経営がいわれるなかで、ROEの重要性が高まっています。しかし、大手企業についても、米国企業の多くが10%以上を維持しているのに対して、日本企業の多くは5%以下にとどまっており、収益性の差が目立っています。このため、最近の中期経営計画などで10%以上を目標にする日本企業が多くなっています。
参照コンテンツ
おすすめ新着記事

成長市場を探せ 豆乳(2019年版)
豆乳の生産量は過去10年で約2倍の成長を遂げており、2019年には初めて40万キロリットルを超える見込みだ。背景にあるのは消費者の健康志向の高まりだ。低コレステロール、低カロリー、さらに大豆イソフラボンの効果が周知されたことで飲用量が増加。豆乳を使ったメニューの拡散や、凍らせて食べるといった新たな楽しみ方も広がっている。

成長市場を探せ 中食(2019年版)
拡大する食市場のなかでも、著しい伸びをみせているのが中食だ。中食市場は2018年までに10年連続で成長し、10年間の伸び率は約27%に達する(一般社団法人日本惣菜協会)。拡大の背景には、女性の社会進出や、少子高齢化、少人数世帯の増加などによる食の簡便化、個食化がある。今後もこうした流れは続くとみられ、中食市場もさらなる拡大が予想される。

成長市場を探せ ミネラルウォーター(2019年版)
拡大を続けるミネラルウォーター市場。2018年の国内生産量は前年比12.4%増と、18年連続の伸長となった。背景には消費者の健康志向に加えて、災害備蓄としてのニーズがある。特に、無糖ありながら飲みやすいフレーバーウォーターは今後も伸びが期待されている注目カテゴリだ。



