消費者の購買行動の多様化と即時化(その場で消費する)、多品種少量販売の進展、情報・物流システムの発達によって、物流・情報システムが販売形態を革新することが可能になってきています。
但し、多頻度小口流通のためには、膨大な物流・情報投資が必要になり、必ずしも効率的とは言えなくなっているのも事実です。顧客の要求水準に見合ったシステム化の実現が問われています。
生産者の段階では、商品は生産ライン・産地別に品揃えされ、一方消費者の段階では、食卓のメニューのような組み合わせになり、自分の注文に合ったサイズ・カラーという形が要求されます。基本的には、消費は小口分散、生産は大量一括の方が効率的と言えます。
生産と消費のギャップを埋めることを、商品形態の変換と呼び、品揃えの変換と商品加工の他に、地理的変換(移動)、時間的変換(保管)を含みます。このプロセスを物流調整していくのが情報システムと把える必要があります。
まず第一に、品揃え・商品加工・移動・保管の四つの変換を川上から川下のどの段階でどの程度行うのか、何段階に分けて行うのかということについて検討することになります。第二に、プロセスをどの段階を基準にしてコントロールするかを検討します。生産ラインの稼働率や、店頭での回転、中間地点での在庫量等があります。この基準点と各プロセスのコントロールセクターとを直結させる情報システムを設計します。
需要に随時対応しようとすると、生産・物流コストが高くなり、見込み生産・在庫するとリスクが大きくなります。需要への最大対応とトータルコストの最少化が課題になります。
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