半歩先を読む日本最大級のマーケティングサイト J-marketing.net

マーケティング用語集
戦略的物流情報システム
物流・情報システムによる販売革新

 消費者の購買行動の多様化と即時化(その場で消費する)、多品種少量販売の進展、情報・物流システムの発達によって、物流・情報システムが販売形態を革新することが可能になってきています。

 但し、多頻度小口流通のためには、膨大な物流・情報投資が必要になり、必ずしも効率的とは言えなくなっているのも事実です。顧客の要求水準に見合ったシステム化の実現が問われています。


商品形態の変換ということ

 生産者の段階では、商品は生産ライン・産地別に品揃えされ、一方消費者の段階では、食卓のメニューのような組み合わせになり、自分の注文に合ったサイズ・カラーという形が要求されます。基本的には、消費は小口分散、生産は大量一括の方が効率的と言えます。

 生産と消費のギャップを埋めることを、商品形態の変換と呼び、品揃えの変換と商品加工の他に、地理的変換(移動)、時間的変換(保管)を含みます。このプロセスを物流調整していくのが情報システムと把える必要があります。


戦略的物流・情報システムの設計

 まず第一に、品揃え・商品加工・移動・保管の四つの変換を川上から川下のどの段階でどの程度行うのか、何段階に分けて行うのかということについて検討することになります。第二に、プロセスをどの段階を基準にしてコントロールするかを検討します。生産ラインの稼働率や、店頭での回転、中間地点での在庫量等があります。この基準点と各プロセスのコントロールセクターとを直結させる情報システムを設計します。

 需要に随時対応しようとすると、生産・物流コストが高くなり、見込み生産・在庫するとリスクが大きくなります。需要への最大対応とトータルコストの最少化が課題になります。



おすすめ新着記事



J-marketingをもっと活用するために
無料で読める豊富なコンテンツ プレミアム会員サービス 戦略ケースの教科書Online


マーケティング用語集

新着記事

2025.02.06

25年1月の「乗用車販売台数」は3ヶ月ぶりのプラス

2025.02.05

提言論文 新しい群れ集団が生む市場ダイナミズム

2025.02.04

24年12月の「新設住宅着工戸数」は8ヶ月連続のマイナス

  

2025.02.03

企業活動分析 本田技研工業 24年3月期は、販売台数増加により増収増益、営業利益は過去最高に

2025.02.03

企業活動分析 日産自動車株式会社 24年3月期は、販売台数増加に加えコスト管理により増収増益

  

2025.01.31

消費からみた景気指標 24年11月は7項目が改善

2025.01.30

24年12月の「ファーストフード売上高」は46ヶ月連続のプラスに

2025.01.30

24年12月の「ファミリーレストラン売上高」は34ヶ月連続プラス

2025.01.29

24年12月の「全国百貨店売上高」は2ヶ月連続のプラスに

2025.01.29

24年12月の「チェーンストア売上高」は既存店で2ヶ月連続のプラスに

2025.01.29

24年12月の「コンビニエンスストア売上高」は13ヶ月ぶりのマイナスに

2025.01.29

24年11月の「商業動態統計調査」は8ヶ月連続のプラス

2025.01.28

24年12月の「景気の先行き判断」は4ヶ月連続の50ポイント割れに

2025.01.28

24年12月の「景気の現状判断」は10ヶ月連続で50ポイント割れに

2025.01.27

「食と生活」のマンスリー・ニュースレター No.168 管理職は筋トレ率2倍! 20〜30代の美容・健康意識がプロテイン市場をけん引

2025.01.27

企業活動分析 サンドラッグの24年3月期はインバウンド・化粧品需要回復で2期連続の増収増益

2025.01.24

成長市場を探せ コロナも値上げも乗り越えて成長するドラッグストア(2025年)

2025.01.23

24年11月の「広告売上高」は、7ヶ月連続のプラス

2025.01.23

24年11月の「旅行業者取扱高」は19年比で80%に

2025.01.22

24年11月の「家計収入」は2ヶ月連続のプラスに

週間アクセスランキング

1位 2025.01.27

「食と生活」のマンスリー・ニュースレター No.168 管理職は筋トレ率2倍! 20〜30代の美容・健康意識がプロテイン市場をけん引

2位 2024.03.08

消費者調査データ カップめん(2024年3月版)独走「カップヌードル」、「どん兵衛」「赤いきつね/緑のたぬき」が2位争い

3位 2025.01.27

企業活動分析 サンドラッグの24年3月期はインバウンド・化粧品需要回復で2期連続の増収増益

4位 2025.01.24

成長市場を探せ コロナも値上げも乗り越えて成長するドラッグストア(2025年)

5位 2013.03.22

MNEXT ビックカメラによるコジマの買収はメーカーを巻き込んだ衰退業界再編の始まり

ENGLISH ARTICLES

2023.04.17

More than 40% of convenience store customers purchase desserts. Stores trying to entice shoppers to buy desserts while they're shopping.

2023.02.22

40% of men in their 20s are interested in skincare! Men's beauty expanding with awareness approaching that of women

2022.11.14

Frozen Foods' Benefits Are Expanding, and Child-raising Women Are Driving Demand

2022.09.12

The Penetration of Premium Beer, and a Polarization of the Growing Beer Market

2022.06.20

6.9 Trillion Yen Market Created By Women― Will Afternoon Tea save the luxury hotels in the Tokyo Metropolitan Area