ホールセールクラブとは、会員制の現金払い持ち帰り卸売業(キャッシュ&キャリー)です。ホールセールとは卸売りのことですが、中小自営業者などの法人だけでなく、会員になれば個人客でも買い物ができます。
店舗規模は約1万平方メートル、取扱商品は3,000~4,000品目程度に限定され、一般の卸売り価格並みに店頭価格を引き下げるための、徹底したコスト削減策が特徴です。店舗は鉄骨まる見えの天井、コンクリートがむき出しの床など、出店コストを抑えた巨大な倉庫型です。店内ではパレットごとフォークリフトで商品陳列したり、包装を省いたりすることで、人件費をはじめ運営コストを抑制しています。粗利率も低く抑えていますが、その分を会費収入と運用益でカバーするのが、会員制を採る狙いのひとつです。
代表的な企業としてアメリカのコストコとウォルマートが展開する「サムズ」があげられます。
日本ではダイエーが1992年からホールセールクラブ「Kou's(コウズ)」を展開していました。個人会員中心でホールセールクラブ業態というより、会員制ディスカウント業態といえる業態で、2001年9月時点で6店舗を展開していましたが、2002年8月に事業撤退しました。
1999年には米国で最大手のコストコが日本に上陸し、福岡県久山町に1号店をオープン、2000年12月には千葉市幕張に2号店を出店し、2017年現在、全国に26店舗を展開しています。
参照コンテンツ
おすすめ新着記事
![消費者調査データ 炭酸飲料(2024年7月版) 首位「コカ・コーラ」、迫る「三ツ矢サイダー」、高い再購入意向の無糖炭酸水](https://www.jmrlsi.co.jp/inc/mranking411ecs.jpg)
消費者調査データ 炭酸飲料(2024年7月版) 首位「コカ・コーラ」、迫る「三ツ矢サイダー」、高い再購入意向の無糖炭酸水
2023年は3年連続プラスとなった炭酸飲料。調査結果を見ると、今回も「コカ・コーラ」が複数項目で首位を獲得したが、2位の「三ツ矢サイダー」の猛追が光る。再購入意向は、無糖炭酸が上位に食い込んだ。
![成長市場を探せ 初の6,000億円超え、猛暑に伸びるアイスクリーム](https://www.jmrlsi.co.jp/inc/seicho070s.jpg)
成長市場を探せ 初の6,000億円超え、猛暑に伸びるアイスクリーム
2023年度、空前の暑さを追い風に、アイスクリーム市場は初の6,000億円超えを達成、4年連続で過去最高を更新した。2023年の夏日日数は140日、実に1年の4割近くの日が「アイスクリームを食べたくなる」気温である25度を超えたことになる。
![「食と生活」のマンスリー・ニュースレター 縮小する野菜ジュース市場 値上げ下でブランド継続は4割](https://www.jmrlsi.co.jp/inc/f-monthly-164s.jpg)
「食と生活」のマンスリー・ニュースレター 縮小する野菜ジュース市場 値上げ下でブランド継続は4割
野菜ジュースの生産量は、業界団体調べによると3年連続で減少しており、2023年は前年比5.6%減となった。今回は値上げによって、野菜ジュースのブランド選択にどのような変化が起こっているのか調査をおこなった。
![J-marketingをもっと活用するために](https://www.jmrlsi.co.jp/img/info/info-0.gif)
![無料で読める豊富なコンテンツ](https://www.jmrlsi.co.jp/img/info/info-1.png)
![プレミアム会員サービス](https://www.jmrlsi.co.jp/img/info/info-2.png)
![戦略ケースの教科書Online](https://www.jmrlsi.co.jp/img/info/info-3.png)