吉野家ホールディングスの2019年2月期連結決算は、売上高2,024億円(前年同期比2.0%増)、営業利益1億円(同39億円減)で、増収減益となった。主力事業である吉野家では、外食として初の試みとなるガスト・はなまる・吉野家共通「3社合同定期券」販売やコラボ企画「スーパーフライデー」を実施し、新規顧客の獲得と既存顧客の来店頻度向上を図った結果、売り上げが堅調に推移した。その他、はなまるは積極的な新規出店とコラボ企画により増収となったが、採用および教育コストの増加等により減益となった。海外は、米国事業および台湾事業が好調に推移したことや、フランチャイズも含めた積極的な出店で増収を果たしたが、各エリアの原材料価格の高騰で減益となった。当期は、2025年に向けた長期ビジョンの、成長のシーズを生み出す3年間と位置付けた第1ステージの最終年度に当たり、「ひと・健康・テクノロジー」をキーワードに、「飲食業の再定義」を目指し、これまでの飲食業になかった新しい価値創造に向け活動したが、売上・利益とも計画目標数値を下回った。2019年度は、長期ビジョン「NEW BEGINNINGS 2025」第2ステージに向け、業績の立て直しを図る「基盤整備」の1年と位置づけ、主要セグメント(吉野家・はなまる・アークミール・京樽)すべてで増収を目指す。
参照コンテンツ
- 戦略ケース ロカボブームでも「超特盛」で復活の吉野家
「牛肉・牛丼」を基軸としたメニュー展開で短期での業績回復に成功(2019年) - 戦略ケース 牛丼三国志、新章へ(2014年)
- 戦略ケース 吉野家、高価格帯好調で復活の狼煙(2014年)
- 戦略ケース 「吉野家」 × 「すき家」 勝負分ける顧客の「こだわり度」 (2007年)
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