ゼンショーホールディングスの2018年3月期連結決算は、売上高5.791億円(前期比6.4%増)、営業利益176億円(同6.2%減)の増収減益であった。当期純利益は80億円(同5.2%減)となった。セグメント別にみると、主力の外食事業は、積極的な新店展開や商品政策により増収(売上高4,956億円(同4.5%増))を確保したものの、食材の価格高騰と人件費の上昇により、営業利益は(168億円(同5.1%減))減少した。外食事業の内訳では、牛丼カテゴリーの「すき家」で導入した「ロカボ牛麺」や、「シャキッとオニサラ牛丼」などの健康メニューが好評で、客単価も伸びたことから、同カテゴリーは増収。「ココス」「ビッグボーイ」「華屋与兵衛」などを擁するレストランカテゴリーでは、既存店の売上高が伸びず、売上高は1,278億円(同1.3%減)となった。はま寿司などのファストフードカテゴリーは、新店効果で1,329億(8.4%増)の増収となった。積極的なM&Aにより拡大してきた小売り事業は売上高834億円(同20.0%増)、営業利益7億円(同25.6%減)の増収減益に終わった。中期経営計画の最終年となる2018年度は、国内115店舗、海外157店舗の大量出店を継続するとともに、MMD(マス・マーチャンダイジング・システム)による商品クオリティの向上とコスト改善を継続して行い、国内売上高6.237億円、営業利益203億円の増収増益を目指す。
参照コンテンツ
- 戦略ケース 牛丼三国志、新章へ~ デフレ外食の象徴、牛丼3チェーンの新たな競争局面 ~(214年)
- 戦略ケース 吉野家、高価格帯好調で復活の狼煙(2014年)
- 戦略ケース 「吉野家」 × 「すき家」 勝負分ける顧客の「こだわり度」 (2007年)
- 戦略ケース 吉野家ディー・アンド・シー 「うまい、やすい、早い」 安さ演出し客数倍増!吉野家の逆襲! (2001年)
競合他社の業績と比較分析する
おすすめ新着記事
成長市場を探せ V字回復で2年連続過去最高更新の炭酸飲料(2024年)
炭酸飲料が伸びている。2020年はコロナ禍で前年割れとなったが、翌21年にはコロナ前の水準に迫り、22年、23年と2年連続で過去最高を更新した。
「食と生活」のマンスリー・ニュースレター 「紅麹サプリ問題」認知率は86%! 消費者の健康食品選びに変化
コロナが明けて需要が戻った健康食品市場だったが、2024年3月に「紅麹サプリ問題」が起こった。そこで、健康食品の利用と、「紅麹サプリ問題」を受けて消費者の行動がどう変化したかを調査した。
消費者調査データ 茶飲料(2024年9月版) 抜群の強さ「お~いお茶」、大手3ブランドが熾烈な2位争い
2年連続のプラスとなった茶飲料市場の調査結果をみると、トップブランドの「お~いお茶」が全項目で首位、大手飲料メーカーの緑茶ブランド3点が熾烈な2位争いを繰り広げている。一方、再購入意向のランキングでは、麦茶ブランドが上位に入った。