コメリの2017年3月期連結決算は、売上高3,296億円(前年同期比1.6%増)、営業利益167億円(同6.9%減)と増収減益となった。売上高の99%を占めるホームセンター事業は、売上高向上や在庫高の適正化を実現するために、PW、HC、H&Gの店舗フォーマット毎のモデル店を構築し、新店及び既存店への水平展開を開始した。この結果、既存店の売上高はほぼ前年並みに推移したが、商品荒利率が前年実績を下回ったことにより、営業利益は減少した。コメリは2016年度からの3年間で、"人"及び"資本"の生産性の向上を図り、経営指標「労働分配率33.3%、ROA10%、ROE10%」の達成を目指している。初年度となる2016年度のROAとROEはそれぞれ5.5%と7.3%という結果であり、計画を下回った。残りの2年間で計画を達成するためには、(1)既存商勢圏の盤石化、(2)関東地区への出店・ドミナント化を進めていく必要がある。また、現在40%を超えているPBの比率を更に上昇させることができれば、販売力の強化が見込まれる。
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