川崎重工業の2021年3月期の連結決算は売上高1兆4,024億円(前年同期比9.3%減)、営業損失53億円(前期は621億円の利益)となった。新型コロナウイルス感染拡大の影響が大きく、大幅な減収・減益、最終損益は、減損損失の計上等により大幅に悪化した。セグメント別には、従来収益の牽引役であった航空宇宙システム事業が大幅な減収・減益となったが、モーターサイクル&エンジン事業は固定費削減および北米向けオフロードモデルが寄与し大幅な増益となった。2020年11月に、2030年に向けて目指す姿、グループビジョン2030「つぎの社会へ、信頼のこたえを~Trustworthy Solutions for the Future~」を定めている。その実現に向け、注力するフィールドを「安全安心リモート社会」「近未来モビリティ」「エネルギー・環境ソリューション」とし、変化に合わせて、より成長できる事業体制への変革を目指す。手術支援ロボットの開発や自動PCR検査事業、さらには配送ロボットや無人輸送ヘリコプターの開発、水素関連プロジェクトの推進など、新事業への取り組みを着実に進めている。
参照コンテンツ
- JMRからの提案 明日のクルマはどこに飛ぶのか―次世代モビリティ展望(2022年)
- 戦略ケース 経験財化で市場拡大目指すKINTO―自動車サブスクの新しいカタチ(2022年)
- JMRからの提案 EVが変える市場と競争-「拡・自動車市場」への脱成熟と自動車メーカーの脱皮(2021年)
- 戦略ケース 自動車メーカーの生き残り戦略―移動システム産業で成功するためには(2018年)
- 戦略ケース チャイナインパクト!ホンダ、スズキ国内バイクメーカーの逆襲(2002年)
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