ファンケルの2018年3月期連結決算は、売上高1,090億円(前年比13.2%増)、営業利益84.5億円(同277.2%増)の増収増益となり、11年振りに過去最高売上を更新した。この結果は中期経営計画の下、「戦略的な広告投資」、「広告効果を最大化するための卸販売、直営店舗販売チャ ネルの拡大」、「クロスセルの強化」の実施によるものである。ファンケルは宣伝効果を最大化するために、広告の媒体をネットに移行することや、カタログ通販とネット通販の一本化を目指していく。また経営基盤を進化させ、長期的な視点で持続的な成長を図るため、創業50周年にあたる2030年に目指す姿を「VISION2030」とし、その実現に向けて、第2期中期経営計画「実行2020」(2018年~2020年)を推進する。この計画実施時期を、「成長軌道で収益力向上。そして、海外事業の本格成 長に向けた基盤固め」の時期と位置付け。既存事業をしっかり伸ばしながら、将来への種まき として新規事業にも取り組み、2021年度以降のさら なる成長につなげていく。長期的な視点に立った際、縮小する国内市場での成長は見込めないため、海外事業の成長は必要不可欠となると考えられる。よって、第2期中期経営計画の持つ意味は大きく、グローバル化の推進がどこまで進展するかが鍵となる。
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