半歩先を読む日本最大級のマーケティングサイト J-marketing.net

(2009.02)
ノートパソコン(2008年版)
ネットブックはどこまで伸びるか
 詳細データ(単純集計表・クロス集計表)(LZH形式・有料会員サービス)
 国内パソコン市場全体のうち、ノートパソコンの比率は年々高まり、2008年12月には7割(社団法人電子情報技術産業協会 生産台数ベース)を超え、とくに「ネットブック」と呼ばれる比較的安価で性能の限定されたノートパソコンに注目が集まっている。
 今回は、2008年12月段階で発売中のノートパソコン、28ブランドについて、当社のインターネットモニターに行った調査結果をランキング形式でお届けします。

 前回のランキング情報(2007年版 「VAIO」後退、ユーザー満足度No.1、2はデル、レノボ)では、ソニーの「VAIO」が3項目、NECの「LaVie」、富士通の「FMV-BIBLO」、デルコンピュータの「Inspiron」がそれぞれ1項目ずつ首位を獲得した。今回、VAIOの首位獲得項目は、デスクトップと同様に「知っている」「3ヶ月以内に話題にした」のふたつに後退、他方前回はトップのなかったパナソニックの「Let's note」が2項目で首位を獲得した。
 ビジネスユースに強いとされるLet's noteは、「知っている(認知率)」「現在持っている(所有率)」では7位、「3ヶ月以内に話題にした」「今後(も)利用したい」で5位と、認知度や所有率ではVAIOやLaVieに遅れをとっているが、良い口コミの広がりを示す指標である「三ヶ月以内に話題にした人ベースの今後の購入意向率」、所有者の満足度の指標である「所有者ベースの今後の購入意向率」の2項目で首位となり、高いユーザー評価を得ていることがうかがえる。
 また、ネットブックの代表的なブランドであるASUSの「Eee PC」、エイサーの「Aspire」は、認知率でそれぞれ16位と18位、所有率では17位と19位と既存ブランド大手との差は大きいが、「3ヶ月以内に話題にした」ではEee PCが8位、「今後(も)利用したい」で同じくEee PCが9位とベスト10内にランクインした。まだ浸透には至っていないが、注目度は高まっているといえるだろう。

 ノートパソコンは、2008年12月の国内のPC総出荷(台数ベース)で前年同月比9.9%の増加だったものの、金額ベースでは6.5%の減と、価格の下落が著しい。消耗戦を強いられる厳しい市場で、ユーザー満足度の高いLet's note、知名度や所有率でリードするVAIOやLaVieは、低価格を武器に斬り込んできたEee PCやAspireの挑戦を退けることができるのか。世界的なパソコン大手であるHPやデルもネットブックへ参入をはじめており、今後、さらなる競争の激化が予想される。

 本コンテンツのグラフは無料会員サービス、詳細データは有料会員サービスでのご提供となっております。
 以降の閲覧には会員サービスへのご登録が必要です。

会員サービスのご案内についてはこちらをご覧ください。
会員の方は、下記をクリックしてグラフ・詳細データをご利用ください。






【提示28ブランド】
  • Let's note(パナソニック)
  • FMV BIBLO (富士通)
  • VAIO(ソニー)
  • LaVie (NEC)
  • dynabook SS (東芝)
  • dynabook(東芝)
  • Qosmio(東芝)
  • Mebius(シャープ)
  • Prius Note(日立)
  • Aspire(エイサー)
  • TravelMate(エイサー)
  • SC/SX/SAシリーズ(工人舎)
  • WinBook (ソーテック)
  • SOTEC DR/DC シリーズ(ソーテック)
  • INSPIRON(デル)
  • Inspiron mini (デル)
  • XPS (デル)
  • STUDIO(デル)
  • ThinkPad(レノボ)
  • Eee PC(ASUS)
  • HP Mini (HP)
  • Pavilion Notebook (HP)
  • Endeavor(エプソン)
  • E シリーズ(eMachines )
  • Mac Book Pro(アップル)
  • Mac Book(アップル)
  • Mac Book Air(アップル)
  • その他のノートパソコン

【調査設計】
調査手法:インターネットリサーチ
調査期間:2008年12月2日~8日
調査対象者:当社インターネットモニター 20歳以上
        全国の男女個人
有効回収サンプル数:1,178サンプル
サンプル構成(%)
男女別年代比率(%)

新着記事

2023.12.06

企業活動分析 本田技研工業 23年3月期は二輪過去最高も諸経費増加で増収減益に

2023.12.05

「食と生活」のマンスリー・ニュースレター 成長するコーヒー市場 6つの形態が店頭に共存するワケとは?

2023.12.04

23年11月の「乗用車販売台数」は15ヶ月連続のプラス

2023.12.01

消費者調査データ No.397 シャンプー(2023年12月版) 「パンテーン」と「ラックス」、僅差の競り合い

2023.12.01

MNEXT 大転換期の価値マーケティング(2023年)

2023.11.30

月例消費レポート 2023年11月号 消費は足踏み状態が長引きつつある-年末・年始の活況を契機としたマインド改善が消費復調への足がかりに

2023.11.30

23年10月の「ファーストフード売上高」は32ヶ月連続のプラスに

2023.11.30

23年10月の「ファミリーレストラン売上高」は20ヶ月連続プラス

2023.11.29

企業活動分析 日産自動車株式会社 23年3月期決算は円安追い風で増収増益に

週間アクセスランキング

1位 2023.11.15

「食と生活」のマンスリー・ニュースレター 食卓に浸透する市販の惣菜 4割弱が週1回以上惣菜を購入

2位 2022.03.11

女性が生み出す6.9兆円の市場―アフタヌーンティーは都心高級ホテルを救えるのか 第1回

3位 2008.07.24

戦略ケース カルフールは何故失敗したのか?

4位 2016.03.16

【マーケティングFAQ】どうすればブランド力を強化できるか

5位 2019.09.10

戦略ケース プラットフォームビジネスで急拡大するウーバーイーツ

パブリシティ

2023.10.23

週刊トラベルジャーナル2023年10月23日号に、当社代表取締役社長 松田の執筆記事「ラーケーションへの視点 旅の価値問い直す大事な切り口」が掲載されました。

2023.08.07

日経MJ「CM裏表」に、当社代表取締役社長 松田の執筆記事が掲載されました。サントリー ザ・プレミアム・モルツ「すず登場」篇をとりあげています。

ENGLISH ARTICLES

2023.04.17

More than 40% of convenience store customers purchase desserts. Stores trying to entice shoppers to buy desserts while they're shopping.

2023.02.22

40% of men in their 20s are interested in skincare! Men's beauty expanding with awareness approaching that of women

2022.11.14

Frozen Foods' Benefits Are Expanding, and Child-raising Women Are Driving Demand

2022.09.12

The Penetration of Premium Beer, and a Polarization of the Growing Beer Market

2022.06.20

6.9 Trillion Yen Market Created By Women― Will Afternoon Tea save the luxury hotels in the Tokyo Metropolitan Area