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(2008.02)
薄型テレビ
王者AQUOSを追撃するVIERAとBRAVIA
 2007年(暦年)の薄型テレビの国内出荷実績は前年比で液晶テレビが130%、プラズマテレビが110%とともに高い伸びを示しており、北京オリンピックが行われる2008年には各社ともさらに高い伸びを見込んでいます(社団法人電子情報技術産業協会)。
 今回は、薄型テレビの主要19ブランドについて、当社のインターネットモニターに行った調査結果をランキング形式でお届けします。

 今回のランキングでも前回(2006年09月)に引き続き、全項目をシャープの「AQUOS(アクオス)」が制した。2位、3位はソニーの「BRAVIA(ブラビア)」、パナソニックの「VIERA(ビエラ)」(ともに液晶)が分け合った。プラズマではBRAVIAが健闘しているが、液晶優位の構図は変わらず、プロジェクションテレビも苦戦が続いている。
 AQUOSは、世界シェアではサムスン電子、ソニーに続く3位(2007年7-9月期)に甘んじているが、国内では首位を守っており、今回の調査でも、「自宅にある(所有率)」で2位のBRAVIAに約3倍の、「今後(も)利用したい(所有意向)」で2位のVIERAに約2倍の差をつけるなど、強さをみせつけた。
 VIERAとBRAVIAは、「知っている(知名度)」でこそ2003年発売のVIERAが2005年発売のBRAVIAを一歩リードしているものの、所有率、話題性、所有意向などで激しい2位争いを演じながら、「三ヶ月以内に話題にしたことのある人ベースの利用意向」でAQUOSの3/4程度のポイントを獲得するなど、首位AQUOSを激しく追撃している。

 液晶テレビは一時は大型化競争が続いていたが、最近では2007年12月には日立「Wooo(ウー)」(液晶)が厚さ3.5ミリ(最薄部)の、今年3月にはAQUOSが3.44ミリ(最薄部)の商品を発売するなど、1ミリ単位での薄さを競う方向に動いている。
 また、AQUOS、BRAVIA、VIERAの上位3ブランドは、薄型テレビ以外にもハードディスクレコーダーや携帯電話などにブランドを拡大している。
 技術革新、ブランド資産の両面から新たな局面に突入した薄型テレビの競争のゆくえが注目される。


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【提示18ブランド】
  • AQUOS(アクオス)液晶/シャープ
  • BRAVIA(ブラビア)液晶/ソニー
  • Wooo(ウー)液晶/日立
  • VIERA(ビエラ)液晶/パナソニック
  • REGZA(レグザ)液晶/東芝
  • REAL(リアル)液晶/三菱電機
  • EXE(エグゼ)液晶/ビクター
  • 三洋電機の液晶テレビ
  • サムスン電子の液晶テレビ
  • プラズマベガ/ソニー
  • Wooo(ウー)プラズマ/日立
  • VIERA(ビエラ)プラズマ/パナソニック
  • KURO(クロ)プラズマ/パイオニア
  • リビングステーション/エプソン
  • BRAVIA(ブラビア)プロジェクション/ソニー
  • EXE(エグゼ)プロジェクション/ビクター
  • イオンなどの大手流通のプライベートブランド
  • その他の薄型テレビ

サンプル構成(%)
【調査設計】
調査手法:インターネットリサーチ
調査期間:2007年10月11日~13日
調査対象者:当社インターネットモニター 20~49歳
        全国 男女個人
有効回収サンプル数:630サンプル


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