半歩先を読む日本最大級のマーケティングサイト J-marketing.net

(2006.10)
薄型テレビ
独走するシャープ「AQUOS」に陰り・・・液晶の王座を守れるか?!
 詳細データ(単純集計表・クロス集計表)(LZH形式・有料会員サービス)
 社団法人電子情報技術産業協会(JEITA)の統計によると、2006年8月の民生用電子機器の国内出荷金額は前年比3.9%増の1,835億円、映像機器国内出荷金額は同5.7%増の1,222億円となりました。台数ベースでは、プラズマテレビが対前年同期比56.8%増の4万2,000台、液晶テレビも同33.4%増の38万台と成長を続けています。
 今回は、薄型テレビの主要19ブランドについて、当社のインターネットモニターに行った調査結果をランキング形式でお届けします。

 全項目でトップを独占したシャープの液晶テレビ「AQUOS(アクオス)」の強さが際立っている。認知率では9割を超え、所有率では、2位に10ポイント以上の差をつけた。さらに、今後購入意向率では43.9%と、2位の倍以上のポイントを獲得した。「AQUOS」を追うのは、パナソニックの「VIERA(ビエラ)」である。「VIERA」は液晶テレビとプラズマテレビの両面で商品展開しているが、液晶テレビの中では「AQUOS」に次いで全てのランキングで2位、プラズマテレビの中では全ランキングで1位となった。
 全体的にみると「AQUOS」の独り勝ちになっているが、最近3ヶ月内に話題にした人ベースの今後購入意向では、2位グループが5割近いポイントを獲得しており、1位の「AQUOS」に猛追している様子がうかがえる。また、全ランキングで液晶テレビブランドが上位を占めたように、現在の薄型テレビ市場では、液晶がプラズマをリードしている様子が確認できる。

 一般的に、本格的な普及期突入のボーダーラインといわれているのは、普及率20%のラインであるが、薄型テレビの家庭普及率は2006年3月現在で19.8%(内閣府「消費動向調査」)で、今年中に薄型テレビの普及率は20%を超えて、本格的な普及期に突入するのは間違いない。普及期突入に向けて、各社のシェア獲得競争はますます激しさを増している。
 世界市場でトップ・シェアを維持し続けてきたシャープは、2005年第4四半期にシェア3位に後退した。トップ・シェアに躍り出たのはソニーである。ソニーは、2005年第4四半期における液晶テレビの出荷台数、出荷金額ともに初めてトップ・シェアを獲得した。画面の大型化がソニーの追い風となったといわれている。
 激変する市場環境の中、松下やソニーの追撃を受けて、シャープ「AQUOS」は国内王座を守れるか。


【調査設計】
調査手法:インターネットリサーチ
調査期間:2006年9月7日~8日
調査対象者:当社インターネットモニター 20~49歳
        全国の男女個人
有効回収サンプル数:636サンプル
サンプル構成(%)
男女別年代比率(%)

 本コンテンツのグラフは無料会員サービス、詳細データは有料会員サービスでのご提供となっております。
 以降の閲覧には会員サービスへのご登録が必要です。

会員サービスのご案内についてはこちらをご覧ください。
会員の方は、下記をクリックしてグラフ・詳細データをご利用ください。





お知らせ

2024.03.25

当社合田執筆の「猛スピードのクルマはいらない」 これからの高齢化社会に必要な“まちづくり”とは何か? そのヒントは欧米になかった!」がメルクマールに掲載されました。

2024.04.22

JMR生活総合研究所 ゴールデンウイーク期間中の営業のお知らせ

新着記事

2024.04.24

24年3月の「チェーンストア売上高」は既存店で13ヶ月連続のプラス、食料品がけん引

2024.04.24

24年3月の「コンビニエンスストア売上高」は4ヶ月連続のプラスに

2024.04.23

24年2月の「旅行業者取扱高」は19年比で78%に

2024.04.23

24年2月の「広告売上高」は、3ヶ月連続のマイナス

2024.04.22

企業活動分析 カルビーの23年3月期は需要堅調もコスト高吸収できず減益に

2024.04.22

企業活動分析 亀田製菓の23年3月期は国内外好調で増収もコスト増で減益着地

2024.04.22

企業活動分析 大正製薬の23年3月期はOTCなど好調で増収増益

2024.04.19

企業活動分析 森永製菓の23年3月期は、「inゼリー」等好調で2年連続最高益更新

2024.04.18

24年2月の「商業動態統計調査」は36ヶ月連続のプラスに

2024.04.17

24年3月の「景気の現状判断」は14ヶ月ぶりに50ポイント割れに

週間アクセスランキング

1位 2024.04.12

成長市場を探せ ビスケット市場、4年連続プラスで初の4,000億超えに(2024年)

2位 2024.03.13

戦略ケース なぜマクドナルドは値上げしても過去最高売上を更新できたのか

3位 2022.05.10

消費者調査データ エナジードリンク(2022年5月版) 「レッドブル」「モンスター」認知率拡大、上位の牙城揺るがず

4位 2019.09.10

戦略ケース プラットフォームビジネスで急拡大するウーバーイーツ

5位 2021.05.25

MNEXT 眼のつけどころ プロ・マーケティングの組み立て方 都心高級ホテル競争 「アマン」VS.「リッツ」(1)

パブリシティ

2023.10.23

週刊トラベルジャーナル2023年10月23日号に、当社代表取締役社長 松田の執筆記事「ラーケーションへの視点 旅の価値問い直す大事な切り口」が掲載されました。

2023.08.07

日経MJ「CM裏表」に、当社代表取締役社長 松田の執筆記事が掲載されました。サントリー ザ・プレミアム・モルツ「すず登場」篇をとりあげています。

ENGLISH ARTICLES

2023.04.17

More than 40% of convenience store customers purchase desserts. Stores trying to entice shoppers to buy desserts while they're shopping.

2023.02.22

40% of men in their 20s are interested in skincare! Men's beauty expanding with awareness approaching that of women

2022.11.14

Frozen Foods' Benefits Are Expanding, and Child-raising Women Are Driving Demand

2022.09.12

The Penetration of Premium Beer, and a Polarization of the Growing Beer Market

2022.06.20

6.9 Trillion Yen Market Created By Women― Will Afternoon Tea save the luxury hotels in the Tokyo Metropolitan Area