2022年のチョコレート小売り金額は、前年比104.2%で、2年連続のプラスとなった(全日本菓子協会)。 今回は、当社が任意に選んだチョコレート24ブランドについて、「知っている(認知率)」、「買って食べたことがある(経験率)」、最近3ヶ月以内に「店頭などで見たことがある(店頭接触)」、「3ヶ月以内に買って食べた(3ヶ月以内購入)」、さらに「今後(も)買って食べたい(今後意向)」と「購入経験者における今後の購入意向(再購入意向)」という6項目について、インターネットモニターに対して行った調査結果をランキング形式でお届けする。
今回の調査では、「明治チョコレート(ミルク/ブラック)(明治)」が全項目で首位を獲得した。前回(2023年1月版)は、再購入意向では3位にとどまったが、今回は同項目でも2位に5ポイント以上の差をつけての首位となった(前回の表記は「明治ミルクチョコレート(明治)」)。
「明治チョコレート」は、1926年発売で、再来年に100周年を迎えるロングセラーだけあって、4割超が購入経験を持っている。歴史が長いだけでなく、3ヶ月内購入意向も2割弱、今後の意向では2位に10.7ポイントと2桁の差となっており、再購入意向も6割を超える。幅広い層に受け入れられた商品といえる。
2位争いはロッテの「ガーナ」と「クランキー」、明治の「チョコレート効果」などだ。なかでも「ガーナ」は「認知」、店頭接触、購入経験、購入意向の4項目で首位を獲得、ロングセラーらしい結果となった。一方「チョコレート効果」は、購入経験では9位にとどまったものの、3ヶ月内購入と再購入意向で2位となった。ハイカカオという商品特性上、受容層はやや限定されるものの、しっかりしたファンを獲得しているといえる。
次に、再購入意向をみると、前述のように1位は「明治チョコレート」、2位は「チョコレート効果」だが、4位には「カレ・ド・ショコラ(森永製菓)」、7位には「明治 ザ・チョコレート(明治)」とプレミアム感を訴求した商品がランク入りした。そのほか、10位内には、洋酒感が特徴の「バッカス/ラミー(ロッテ)」、「雪のようなくちどけ」がコンセプトの「メルティーキッス」など商品特徴がはっきりした商品が目立つ。
チョコレート市場は、生産量はいまだコロナ前の水準には達していないものの、健康志向や本格志向に支えられ、高付加価値製品などが好調だったことや、人流の回復やインバウンドの増加、値上げに伴う小売価格の上昇などもあって、2022年の小売り金額は2019年比で2.1%増と成長基調が続いている。価格上昇による買い控えなどの懸念はあるものの、メガトレンドである健康志向にも支えられ、大袋や中価格帯などが堅調な動きをみせているという。2023年もインバウンドは回復の動きが続き、2024年のバレンタイン商戦も始まった。さらに成長が続くのかが注目される。
- 注目ランキング
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- 3ヶ月内購入
- 明治チョコレート(明治) 19.6%
- チョコレート効果(明治) 12.0%
- ガーナ(ロッテ) 11.9%
- 再購入意向
- 明治チョコレート(明治) 62.3%
- チョコレート効果(明治) 55.7%
- バッカス/ラミー(ロッテ) 53.7%
- 3ヶ月内購入
詳細データのダウンロード
クロス集計表 サンプルイメージ調査概要
提示24ブランド
- 明治ミルクチョコレート/ブラックチョコレート(明治)
- 明治ザ・チョコレート(明治)
- チョコレート効果(明治)
- メルティーキッス(明治)
- ガルボ(明治)
- 明治TANPACT(タンパクト)(明治)
- ガーナ(ロッテ)
- クランキー(ロッテ)
- 紗々(ロッテ)
- ZERO(ロッテ)
- バッカス/ラミー(ロッテ)
- カカオの恵み(ロッテ)
- ダース(森永製菓)
- 森永チョコレート(森永製菓)
- カレ・ド・ショコラ(森永製菓)
- 神戸ローストショコラ(江崎グリコ)
- GABA(江崎グリコ)
- LIBERA(リベラ)(江崎グリコ)
- ルックチョコレート(不二家)
- ミロ チョコレート(ネスレ日本)
- チロルチョコ(チロル)
- セブンプレミアムのチョコレート
- トップバリュのチョコレート
- みなさまのお墨付きのチョコレート(西友)
調査設計
調査手法:インターネットリサーチ調査期間:2023年12月20日(水)~12月21日(木)
調査対象者:当社インターネットモニター木 20歳~69歳
全国の男女個人
有効回収サンプル数:1,071サンプル
サンプル構成(%)
参照コンテンツ
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