(2014.06)
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消費者調査 No.193 袋めん(2014年6月版) |
「マルちゃん正麺」が仕掛けた「生食感のノンフライ」競争により転換点を迎えた袋めん市場 |
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2013年の即席めん市場は、金額ベースで5,332億円(前年比99.3%)、生産数量ベースで54.8億食(同100.0%)とほぼ前年並みであった(一般社団法人 日本即席食品工業協会の推計)。その中で、袋めんは18.6億食(同101.4%)と増加を記録した。2011年11月に発売された「マルちゃん正麺」(東洋水産)が2012年にヒット商品となり、「ラ王 袋麺」(日清食品)、「サッポロ一番 麺の力」(サンヨー食品)が追随したことで、長期的に縮小していた市場が拡大に転じている。
今回は、当社が任意に選んだ34ブランドの袋めんについて、「知っている(認知率)」、「買ったことがある(購入経験率)」、購入者の満足度合を示す「購入経験者の今後の購入意向(再購入意向)」などについてインターネットモニターに対して行った調査結果をランキング形式でお届けします。
今回のランキングでは、市場シェア3/4を占めるトップ3のサンヨー食品、東洋水産、日清食品の主力商品が上位で凌ぎを削っている。「知っている」(認知)では、「チキンラーメン」「日清ラ王 袋麺」「出前一丁」の日清食品勢がトップ3を独占した。最近3ヶ月以内における「広告・記事(をみたことがある)」や「店頭(で見たことがある)」での接触、さらには過去と3ヶ月以内における「買って食べたことがある」(購入経験)、さらには「今後(も)買いたいと思う」(今後購入意向)では、「チキンラーメン」「日清ラ王 袋麺」の日清食品勢と「マルちゃん正麺」(東洋水産)がトップ3を占めた。特に「チキンラーメン」(認知、店頭接触、購入経験、)と「マルちゃん正麺」(広告・記事、3ヶ月内購入経験、今後購入意向)の2強が調査7項目中6部門においてトップを分け合っている。
「チキンラーメン」は1958年発売のこのカテゴリーにおける先駆者的存在の超ロングセラーブランドで、「日清ラ王 袋麺」も現在はノンフライ麺だが、生麺タイプの"初代"は1992年発売のロングセラーブランドである。これに対し、「マルちゃん正麺」は2011年発売であることから、新旧ブランドによる激戦になっていることがうかがえる。
また、「買って食べたことがある人ベースの今後も買いたい」(継続購入意向)ではサンヨー食品の「サッポロ一番 頂」がトップで、2、3位に「マルちゃん正麺」「マルちゃん正麺うどん」が続いた。4位には「日清どん兵衛 生食感」というように、「生麺風」が市場活性化をリードしていることを証明する結果となった。
袋めん市場では、サンヨー食品が「サッポロ一番」ブランドで約40年間トップシェアを維持してきた。しかし市場が「生食感のノンフライ」へのシフトが進んでいる中で、トップ3のシェアが大きく変動していることを裏付ける調査結果となった。
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【提示34ブランド】
- 日清ラ王袋麺(日清食品)
- 日清のどん兵衛 生食感*1(日清食品)
- チキンラーメン(日清食品)
- カップヌードルリフィル(日清食品)
- 出前一丁(日清食品)
- 日清のラーメン屋さん(日清食品)
- マルちゃん正麺(東洋水産)
- マルちゃん正麺うどん*2(東洋水産)
- 昔ながらの中華そば(東洋水産)
- マルちゃんラーメン(東洋水産)
- バリうま(東洋水産)
- サッポロ一番麺の力(サンヨー食品)
- サッポロ一番頂(サンヨー食品)
- サッポロ一番袋麺(サンヨー食品)
- サッポロ一番ご当地麺屋さん(サンヨー食品)
- 明星中華三昧(明星食品)
- 明星究麺(明星食品)
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- 明星チャルメラ(明星食品)
- 明星評判屋中華そば(明星食品)
- 熟練屋 うどん(テーブルマーク)
- ノンフライ袋麺だしがきいている(テーブルマーク)
- 驚きのコシ(エースコック)
- ラーメン新麺組(エースコック)
- SUGAKIYAラーメン(寿がきや食品)
- ニュータッチ 街一番(ヤマダイ)
- 永谷園煮込みラーメン(永谷園)
- AKAGI 醤油ラーメン(大黒食品工業)
- 辛ラーメン 袋(農心)
- セブンゴールド 金の麺(セブン&アイ)
- セブンプレミアムの袋めん
- トップバリュの袋めん
- ローソンセレクトの袋めん
- みなさまのお墨付き ラーメン(西友)
- コープラーメン屋さん(日本生協連)
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- 【調査設計】
- 調査手法:インターネットリサーチ
- 調査期間:調査期間:2014年1月17日~1月24日
- 調査対象者:当社インターネットモニター 20歳~69歳
全国の男女個人
- 有効回収サンプル数:1,033サンプル
サンプル構成(%) |

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