消費者調査 No.166 カップめん(2013年1月版) | ||
独走カップヌードルと、熾烈な二位争い | ||
詳細データ(単純集計表・クロス集計表)(ZIP形式・会員サービス) |
2012年のカップめんの市場は、東日本大震災後の保存食需要の反動や、夏の猛暑などの逆風もありましたが、定番商品に支えられて手堅い動きとなりました。 今回は、当社が任意に選んだ33ブランドのカップめんについて、「知っている(認知率)」、「買ったことがある(購入経験率)」、購入者の満足度合を示す「購入経験者の今後の購入意向(再購入意向)」などについてインターネットモニターに対して行った調査結果をランキング形式でお届けします。 今回のランキングでも、前回、前々回に引き続き、「カップヌードル(日清食品)」が、すべての項目で2位以下を大きく引き離して首位を独走した。とくに、「今ホットな商品」の指標である3ヶ月内購入で、他の商品の4倍近い43.4%という高率を獲得、1971年の発売から40年で国内の累積販売数200億食(2011年7月)というビッグブランドの実力をみせた。 2位以下をみると、項目ごとに僅差で順位が入れ替わる団子レースが続いている。同じ日清食品のロングセラー、「ラ王」は、認知、広告接触、実物接触、購入経験、今後の購入意向で2位を獲得したが、そのうち実物接触、購入経験、今後の購入意向での3位以下との差は1~3ポイント程度である。 また、前回2位で高い満足度を獲得した「セブンプレミアムのカップめん」は、今回は2位と4.4ポイント差6位で、大手ナショナルブランドのひしめくなか、着実にユーザーを掴んでいる。 カップめん市場は、長らく「カップヌードル」一強の構造で、堅調ではあるが大きな拡大はみられない状況が続いてきた。しかし、袋めんの「マルちゃん正麺(東洋水産)」が実現したような技術革新がカップめんにも波及する可能性はあり、その場合、市場の拡大の反面、2位以下の順位の激変は避けられないだろう。メーカー各社の次の一手が注目される。
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