半歩先を読む日本最大級のマーケティングサイト J-marketing.net

(2005.04)
SONYが復活する日-みえない資産の融合なるか
本コンテンツは、SPA!による、当社代表 松田への取材内容(4/7)をもとに、合田が加筆・再編集したものです。



1.ストリンガーは救世主となるか? 「ソフトとハードの融合」を再宣言するソニー
 90年代後半からのソニーの成長は目を見張るものだった。95年に出井氏が社長に就任した後、VAIO、WEGA、PS(プレイステーション)など次々とヒット商品が生まれ、ゲームや、映画、音楽などのソフト事業が軌道に乗り、当時3兆8,000億円しかなかった連結売上高は、ほぼ倍となる7兆円以上にまで拡大した。しかし、近年の業績は、90年代後半の華々しい成長とは裏腹に、低迷を象徴する数字ばかりが並んでいる。

 2004年度連結業績見通しは、売上高が予想を2,000億円も下回る7兆1,500億円(前年度比△5%)、営業利益が予想を500億円下回る1,100億円、対売上高営業利益率は1.5%と大変な低利益率である。過去最高益をあげた2000年に16,000円の高値をつけた株価は、下降の一途を辿り、現在は4,000円台にまで落ち込んでいる。売上高の62%を占める主力のエレクトロニクス部門の営業利益は△0.7%の損失を出した昨年度よりもさらに悪化する見通しだ。

 ソニーの低迷は、サムスンと比較するとより際立つ。サムスンの売上高は5兆672億円とソニーよりは小さいが、営業利益は1兆787億円でソニーの10倍、営業利益率は18.7%である。利益率の圧倒的な差は、株式時価総額に現れる。サムスンが6兆9,964億円、ソニーは3兆7,430億円と半分しかない。株主の6割を外国人投資家が占め、常に20%のレベルの利益率が求められるサムスンに対して、ソニーは中期計画で掲げた5%すら達成できていない状況だ。

 このような状況下、ハワード・ストリンガー氏が、ソニー初の外国人トップとして登場した。
 ストリンガー氏は所信表明として「ソニーのエンジニアリングとテクノロジーというふたつの柱をコンテンツ開発の分野における圧倒的な力とうまく合体させ、コンシューマーの皆さんに最高のエレクトロニクス機器とエンタテインメントを提供していきたい」と語った。ソフト(コンテンツ)とハードの融合は出井氏が描いたビジネスモデルであり、長年の夢であった。つまり、今回の経営陣刷新は、ソフトとハードの融合を掲げた出井路線の完全なる踏襲、むしろ再宣言である。「コンテンツなければハードはただの鉄屑」というのがストリンガー氏の口癖だ。未完成のソフトとハードの融合の先に、果たしてソニーの復活はあるのか?

 本コンテンツの全文は、会員サービスでのご提供となっております。
 以降の閲覧には会員サービス(有料)へのご登録が必要です。

会員サービスご登録についてはこちらをご覧ください。
会員サービスご登録済みの方は、下記をクリックして全文をご利用ください。





新着記事

2026.03.19

業界分析 食品産業の高収益化は小売パワーに勝てるブランド力づくりがポイント

2026.03.18

26年1月の「消費支出」は2ヶ月連続のマイナスに

2026.03.18

26年1月は「家計収入」、「可処分所得」ともプラスに

2026.03.17

26年1月の「現金給与総額」は49ヶ月連続プラス、「所定外労働時間」はマイナス続く

2026.03.16

企業活動分析 SUBARUの25年3月期は販売台数減少などにより減収減益に

2026.03.13

MNEXT 2026年を読む - 価値社会への転換の鍵を握る消費減税

2026.03.12

26年1月は「有効求人倍率」、「完全失業率」とも悪化

2026.03.11

業界分析 EV失速から始まる自動車産業の脱成熟戦略 - 世界の食、自然、道を楽しむ移動拡張産業へ

2026.03.10

26年2月の「乗用車販売台数」は8ヶ月連続のマイナス

2026.03.09

企業活動分析 スズキの25年3月期は、販売台数増加や価格改定、為替影響などで増収増益に

2026.03.06

消費者調査データ スナック菓子(2026年3月版) 「カルビーポテトチップス」首位揺るがず、PBは高再購入意向保つ

2026.03.05

MNEXT 現代日本の保守意識の潮流を読む

2026.03.05

26年1月の「新設住宅着工戸数」は3ヶ月連続のマイナスに

週間アクセスランキング

1位 2026.03.13

MNEXT 2026年を読む - 価値社会への転換の鍵を握る消費減税

2位 2019.04.16

MNEXT 眼のつけどころ 次の時代のマーケティング戦略を考える (1)GAFA、増税、キャッシュレスなどへの対応

3位 2019.02.04

MNEXT 眼のつけどころ 巨大融合メディアへの戦略的対応―情報チャネルの再設計の提案

4位 2022.11.29

MNEXT 2023年の消費と戦略経営~マーケティングの6つの革新~

5位 2022.01.28

MNEXT 眼のつけどころ ePOPで成熟ブランドのリブランディング― 2022年春の提案

ENGLISH ARTICLES

2023.04.17

More than 40% of convenience store customers purchase desserts. Stores trying to entice shoppers to buy desserts while they're shopping.

2023.02.22

40% of men in their 20s are interested in skincare! Men's beauty expanding with awareness approaching that of women

2022.11.14

Frozen Foods' Benefits Are Expanding, and Child-raising Women Are Driving Demand

2022.09.12

The Penetration of Premium Beer, and a Polarization of the Growing Beer Market

2022.06.20

6.9 Trillion Yen Market Created By Women― Will Afternoon Tea save the luxury hotels in the Tokyo Metropolitan Area