SGホールディングス株式会社の2024年3月期連結決算は、営業収益1兆3,169億円(前年同期比8.2%減)、営業利益892億円(同34.1%減)と2期連続の減収減益となった。2023年度は、値上げによる単価アップがやや増収に結びついたものの、ロジスティクス事業の大幅減収、取扱個数減少が影響した。デリバリー事業は営業収益1兆285億円(同1.8%減)、営業利益815億円(同18.3%減)。宅配便の平均単価は、2023年4月からの届出運賃の改定や、取引ごとの適正運賃収受の取組みにより上昇したものの、従業員の給与引き上げ、委託費の見直し、物価調整後の家計消費支出の弱まり等の影響を受け、BtoB・BtoCともに取扱個数が減少、TMSの取扱減少(感染症関連案件剥落の影響等)も減益要因となった。ロジスティクス事業は、営業収益2,198億円(同30.2%減)、営業利益は49億円の赤字となった。海上・航空貨物の取扱量は、物価上昇による金融引き締めなどを背景とした経済成長の鈍化懸念等により減少、運賃下落が影響した。不動産事業は、営業収益126億円(同35.4%減)、営業利益71億円(同28.2%減)となった。不動産売却規模の減少によるものだった。中期経営計画最終年度となる2025年3月期は、取扱個数は横ばいの見通しだが、ロジスティクス事業の回復などにより、増収増益を見込む。
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