日本通運の2018年3月期連結決算は、売上高1兆9,953億円(前年同期比7.0%増)、営業利益702億円(同22.4%増)と、増収増益となった。国内経済及び海外経済ともに緩やかな回復を継続する中、物流業界においては、国内では自動車部品や鉄鋼等の輸送需要が増加、国際貨物はアジア向けを中心として電子部品等の航空貨物が好調を維持している。このような環境のもと、航空、特に日本発の輸出貨物の増加に加えて、輸出梱包などロジスティクス・サポート事業の好調などが寄与し、売上高・営業利益とも過去最高の結果となった。「日通グループ経営計画2018-新・世界日通。-」の2年目となる2017年度は、重点戦略である「エリア戦略」と「機能戦略」を着実に実行しており、エリア戦略としては、陸海空の一体化を進めるとともに、グローバル企業との取引拡大を図り、海外では、引き続き南アジア中心に経営資源の集中投下を行った。機能戦略においては、ワンストップ営業・アカウントマネジメントの更なる強化、国内地域ブロックの組織再編の実施、タイにロジスティクス機能の強化のための地域総括組織の設立やシェアードサービス組織の設立等を行った。今後は、AIやIoT等の先端技術の進展への対応に加え、生産年齢人口の減少に伴う労働力不足解消に向けた働き方改革など人材確保・育成への対応が一層重要になる。
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