ウエルシアホールディングスの2020年2月期の連結決算は、売上高8,683億円(前年同期比11.4%増)、営業利益378億円(同30.1%増)、経常利益403億円(同28.1%)、親会社に帰属する当期純利益228億円(同30.9%増)の増収増益となった。既存店は調剤が牽引し伸長率6.7%と好調に推移、感染症予防対策商品等の需要増により売上高は2桁増となった。利益についても、人件費を中心とした経費コントロールにより販管費の伸びを抑え、調剤及び物販粗利の改善により大幅な増加となった。中期計画最終年度となる本年度は、引き続き積極出店やM&A戦略を推進しつつ、調剤併設数前期比+153店舗、デジタル販促への移行を推進。人時コントロールの徹底や自動発注など店舗作業低減のための仕組みの導入など、生産性向上に向けた基盤づくりを行った。 新中期計画の初年度となる2020年度は、理念を共有できるドラッグストア企業との統合・提携を引き続き進めながら、改装・調剤併設を推進。さらにウエルカフェの設置を進めることで、ウエルシアを起点に地域とのつながりを深め、売上高9,350億円、経常利益417億円を目指す。
企業活動分析レポートのダウンロードには有料の会員登録が必要です。
レポートでは企業の戦略や活動を当社独自のフレームに沿って時系列で整理しています。競合比較や業界分析などに幅広くご活用いただけます。
分析レポートのダウンロード
- バックナンバー

企業活動分析に関する基調論文
参照コンテンツ
- 戦略ケース 大衆薬のネット販売本格化で始まるメーカー・小売の業界再編(2013年)
- 戦略ケース 「イオン・ウエルシア」 × 「マツモトキヨシ」 薬を売るには店員の知識か値段か(2007年)
- 戦略ケース 改正薬事法で変わるドラッグストアの競争軸(2008年)
- 戦略ケース どうなるドラッグストア ドラッグストア第2段階へ、規模拡大化と高付加価値化へ分化(2005年)
競合他社の業績と比較分析する
おすすめ新着記事

5G(第5世代移動通信システム)
5Gとは「第5世代移動通信システム(5th Generation)」のことで、通信規格の名称。現在の「4G」に続く最新の規格で、日本では2020年3月から商用化が開始された。4K/8Kの高精細映像などの大容量コンテンツの伝送や、自動運転や遠隔ロボットへの活用、IoTの普及などが期待されている。

テイクアウト、デリバリーで伸びる洋風ファーストフード
コロナ禍で外食全体が苦戦するなか、ハンバーガーチェーンなどの洋風ファーストフード業態は、コロナ前の2019年と比較しても116.2%と伸長している。原動力となったのは、感染症対策がしやすく、テレワークなど働き方・ライフスタイルの変化に伴うテイクアウトやデリバリーの拡大だ。原材料の値上がりや、健康意識、環境配慮意識の高まりなどの不安要素はあるものの、今後も成長が期待される業態だ。

広まるネットショッピング 特定層に留まるSNS購買とフリマアプリ
コロナ禍でオンラインショッピングの利用が増えている。利用チャネルもアマゾンや楽天だけにとどまらず、多様な買い方がされている。今回は、その中でもSNSを通じた購買やフリマアプリの利用に焦点を当て、今後の利用拡大の可能性を探ってみた。



