ホールフードとは、まるごとの食べ物という意味です。野菜であれば、皮や種、葉っぱ、根っこまで、魚であれば、頭から尻尾まで、「素材まるごと」どこも捨てることなく食べるということです。英国では「自然食品」という意味でも使われています。
最近ではその概念が広がっており、食事だけでなく衣服や日用品まで含んだ暮らし全体、さらには農業や環境までも同じフィールドで考えることと捉えられ、"ホールフード・ライフスタイル"とも言われています。日本でも「ホールフード協会」が存在し、その代表であるタカコ・ナカムラ氏は多くのメディアを通じて普及活動を展開しています。
ここでは、その中核である、「まるごとの食べ物」について、解説します。発信源であるアメリカでは1980年ごろから健康のための食生活として注目され、全粒穀物や野菜、果物が推奨されました。素材をできるだけそのまま食べる「ローフード」や「マクロビオテック」という食トレンドが生まれています。
もともと日本食は「ホールフード」の典型例であるとされています。大豆や海藻類などがそれにあたりますが、洋食化など多国籍化が進み、昔ながらの日本食を食べる機会が減っています。その背景には、飽食化や簡便化という食を巡るトレンドがあります。
こうしたトレンドの中、野菜や果物をできる限り皮も種もまるごと食べる手段として注目されているのが「ホールフードマシン」です。野菜や果物だけでなく、ナッツ類やお米などの穀物も粉状やペースト状にするだけでなく、スムージーやアイスクリーム、シャーベットなど多様なメニューの調理が可能です。かつて家庭に存在した「ジューサー・ミキサー」とはまた異なる機能によって「ホールフード」を代表する商品となっています。
代表的な商品としては、日本でも人気のブレンダーのバイタミックスがあげられます。
参照コンテンツ
おすすめ新着記事
消費者調査データ 紅茶飲料(2024年10月版) 首位「午後の紅茶」、「紅茶花伝」に水をあける
2023年、数量金額ともにプラスとなった紅茶飲料。調査結果を見ると、キリンの「午後の紅茶」が再購入意向以外の5項目で首位を獲得した。認知率は9割、購入経験も5割を超え、再購入意向では2位以下に10ポイント余の差をつけ、リーディングブランドらしい強さをみせた。
消費者調査データ ミネラルウォーター(2024年9月版) 全項目首位「サントリー 天然水」、リピート意向の高いPB
2023年、2年連続で2桁増を達成したミネラルウォーターについての調査結果をみると、全項目で5ポイント以上の差をつけて「サントリー天然水」が首位に。2位は「い・ろ・は・す天然水」。再購入意向ではベスト10内に5ブランドのPBという結果となった。
成長市場を探せ V字回復で2年連続過去最高更新の炭酸飲料(2024年)
炭酸飲料が伸びている。2020年はコロナ禍で前年割れとなったが、翌21年にはコロナ前の水準に迫り、22年、23年と2年連続で過去最高を更新した。