利益と販売価格との間にあるのが商品原価です。そして「商品原価」+「利益」=「販売価格」の関係が成り立ちますから、商品原価は、利益の拡大を検討して、適正な販売価格を設定する場面で焦点となります。一般には、メーカーが、商品を生産するために費やす経費や、卸店や小売店における商品の仕入値を原価とよんでいます。しかし実際には、販売が完了するまでの全ての経費を含んだものとしてとらえるべきでしょう。
原価は大きく、A.直接原価、B.製造原価、C.総原価の三つに分けることができます。
- 直接原価 -商品を製造するための材料費、労務および直接管理費を含んだ原価の元となるものです。
- 製造原価 -直接原価に、機械設備などの原価償却費、電気料、水道料などの製造間接費を加えたものです。工場原価とも呼ばれています。
- 総原価 -製造原価に事務員の給料手当、賃借料、支払利息などの一般管理費及び販売費を加算したものです。
この総原価に利益を加えたものが販売価格となります。
工事で生産された商品、卸店や小売店が仕入れた商品を販売するためには、販売員の給料手当て、交通費、広告宣伝費、販売促進費、荷造発送費、配送費、保険料、集金費などの費用が必要です。
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