OEMとは、Original Equipment Manufacturing(Manufacturer)の略で他社ブランドの製品を製造すること、または製造する企業のことを指します。
電機やコンピュータ、自動車など、生産に技術力・資金力を要する、また規模の経済性の働く製品によくみられますが、近年、事業の選択と集中が進むなかで幅広い製品で採り入れられています。販売ブランドが流通業の場合は、プライベートブランド (PB) と呼ばれます。
OEMを行うメリットは市場の段階により大きく三つに分かれます。
- 市場が立ち上がる段階。
製造の技術やラインを持たない企業にとって、自社製造を開始するまでの期間OEM供給を受けることで、他社との市場投入の差を埋めることができます。 - 市場が成長期を迎えた段階。
自社生産が追いつかない時に他社に委託するケースで、安定した商品供給が可能になります。 - 市場が衰退する段階。
自社生産から撤退することで、低コストで市場への製品供給が可能となります。
また、製造の委託を受けたメーカーは、相手先のブランドと販売力を活かして生産量を向上させることができます。
一方、OEMのデメリットとしては、製品に欠陥が発生した場合などにおいて、供給を行う側・受ける側のどちらに責任の所在があるのかが不透明であること、委託側のブランドが育たないことなどがあげられます。
参照コンテンツ
おすすめ新着記事

5G(第5世代移動通信システム)
5Gとは「第5世代移動通信システム(5th Generation)」のことで、通信規格の名称。現在の「4G」に続く最新の規格で、日本では2020年3月から商用化が開始された。4K/8Kの高精細映像などの大容量コンテンツの伝送や、自動運転や遠隔ロボットへの活用、IoTの普及などが期待されている。

テイクアウト、デリバリーで伸びる洋風ファーストフード
コロナ禍で外食全体が苦戦するなか、ハンバーガーチェーンなどの洋風ファーストフード業態は、コロナ前の2019年と比較しても116.2%と伸長している。原動力となったのは、感染症対策がしやすく、テレワークなど働き方・ライフスタイルの変化に伴うテイクアウトやデリバリーの拡大だ。原材料の値上がりや、健康意識、環境配慮意識の高まりなどの不安要素はあるものの、今後も成長が期待される業態だ。

広まるネットショッピング 特定層に留まるSNS購買とフリマアプリ
コロナ禍でオンラインショッピングの利用が増えている。利用チャネルもアマゾンや楽天だけにとどまらず、多様な買い方がされている。今回は、その中でもSNSを通じた購買やフリマアプリの利用に焦点を当て、今後の利用拡大の可能性を探ってみた。



