90年代多くのメーカーが新ブランドを育成しきれずに失敗を繰り返してきました。 我々はその敗因を、機能や製造ラインなどの供給サイドによるブランド確立をめざしたことにあると考えています。機能パフォーマンスのよさを訴求する新製品を多く投入し、結果として価格という選択基準を提示することになり、市場を数量増売上規模減少、さらには数量減少売上規模減少へと導いてしまったからです。
ブランドとは、ニーズを満たす機能ではなく、ニーズを包含する欲望を満たすものと我々は考えています。この観点から弊社が提案するブランドマーケティングは、次のステップでブランド確立を図るものです。
- セグメンテーションからターゲティングへ
- ポジショニング
- プライシング
- アイテムの総合化
- ハイブリッドコミュニケーション展開
ブランド確立の課題は、機能別の政策決定ではなく、新しいトータルなブランド政策パッケージの導入と確立にあります。
参照コンテンツ
- MNEXT 眼のつけどころ ブランドのロングセラー化の鍵は「うまいマンネリ」づくり
- MNEXT 眼のつけどころ BABYMETALのロングセラー化戦略を考える
- マーケティング用語集 ブランドライフサイクル
おすすめ新着記事

消費者調査データ No.397 シャンプー(2023年12月版) 「パンテーン」と「ラックス」、僅差の競り合い
コロナ禍によるインバウンド需要喪失からゆっくり立ち直りつつあるシャンプー市場。調査結果は「パンテーン」が複数項目で首位を獲得したが、2位の「ラックス」との差はごくわずかで競り合いが続いている。国内メーカーでは、独立系の専業メーカーが独自のコンセプトで高いリピート意向を獲得している。

成長市場を探せ 「巣ごもり」後も割安感で堅調な家庭用冷凍食品(2023年)
2022年の家庭用冷凍食品の生産量は、前年比100.8%となる80万5,000トンで、8年連続拡大、過去最高を更新。22年からの食品全般の値上げのなかで、簡便化志向や節約志向から利用が継続されているとみられている。

消費者調査データ レトルトカレー(2023年11月版) 首位は咖喱屋カレー、リピートされる調理対応カレー
コロナ禍以降、家族の食卓への浸透が一層進んだレトルトカレー。調査結果では、咖喱屋カレーがトップを堅持する一方、再購入意向では調理対応カレーやコスパに優れるPBが上位に。家族食としての定着を裏付ける結果となった。



