90年代多くのメーカーが新ブランドを育成しきれずに失敗を繰り返してきました。 我々はその敗因を、機能や製造ラインなどの供給サイドによるブランド確立をめざしたことにあると考えています。機能パフォーマンスのよさを訴求する新製品を多く投入し、結果として価格という選択基準を提示することになり、市場を数量増売上規模減少、さらには数量減少売上規模減少へと導いてしまったからです。
ブランドとは、ニーズを満たす機能ではなく、ニーズを包含する欲望を満たすものと我々は考えています。この観点から弊社が提案するブランドマーケティングは、次のステップでブランド確立を図るものです。
- セグメンテーションからターゲティングへ
- ポジショニング
- プライシング
- アイテムの総合化
- ハイブリッドコミュニケーション展開
ブランド確立の課題は、機能別の政策決定ではなく、新しいトータルなブランド政策パッケージの導入と確立にあります。
無料の会員登録をするだけで、
最新の戦略ケースや豊富で鮮度あるコンテンツを見ることができます。
参照コンテンツ
- MNEXT 眼のつけどころ ブランドのロングセラー化の鍵は「うまいマンネリ」づくり
- MNEXT 眼のつけどころ BABYMETALのロングセラー化戦略を考える
- マーケティング用語集 ブランドライフサイクル
おすすめ新着記事
成長市場を探せ コロナ禍の落ち込みから再成長する惣菜食市場
コロナ禍で打撃を受けた市場のひとつに惣菜市場がある。特に外出自粛の影響を受けた百貨店の惣菜などが落ち込んだ。しかし、翌21年には早くも持ち直し、22年、23年と2年連続で過去最高を更新した。
消費者調査データ 植物性ミルク(2024年10月版) 「キッコーマン 豆乳」全項目首位で抜群の強さ
調査結果は、全項目で「キッコーマン 豆乳」が首位を獲得、ロングセラーらしい強さをみせた。再購入意向では、アーモンドミルクやオーツミルクなども上位に入り、植物性ミルク市場の広がりを感じさせる結果となった。
消費者調査データ 紅茶飲料(2024年10月版) 首位「午後の紅茶」、「紅茶花伝」に水をあける
2023年、数量金額ともにプラスとなった紅茶飲料。調査結果を見ると、キリンの「午後の紅茶」が再購入意向以外の5項目で首位を獲得した。認知率は9割、購入経験も5割を超え、再購入意向では2位以下に10ポイント余の差をつけ、リーディングブランドらしい強さをみせた。