積水ハウスの2017年1月期連結決算は売上高2兆269億円(同9.0%増)、営業利益1,842億円(同23.1%増)と、中期経営計画の経営目標を上回る業績となり、売上高は初の2兆円達成、営業利益は4期連続で過去最高を更新した。セグメント別では、戸建住宅事業では、省エネと創エネで「住まい心地向上」と「エネルギー収支ゼロ」を目指すネット・ゼロ・エネルギー・ハウス(ZEH)「グリーンファースト ゼロ」の販売を推進し、都市部では多世帯同居等のニーズに応える3・4階建て住宅の販売に注力した。結果として、売上高は3,831億円(前期比2.7%減)、営業利益は495億円(同4.9%増)と、減収増益となった。一方、賃貸住宅事業では3・4階建て賃貸住宅の拡販に努めたほか、グループ力を活用したエリアマーケティングで魅力的な賃貸住宅提案を行ったことにより、売上高4,403億円(前期比9.9%増)、営業利益608億円(前期比17.2%増)と、大幅な増収増益を達成した。国際事業も売上が倍増、北米・豪州事業は好調に推移し、中国事業も黒字転換する等、過去最高の収益を計上した。次年度は新たな第4次中期経営計画のもと、「BEYOND 2020に向けた"住"関連ビジネスの基盤づくり」に取り組み、2019年度目標の売上高2兆3,830億円、営業利益2,300億円を目指していく。
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