2018年3月期の連結決算は、売上高5,589億円(前年同期比4.4%増)、営業利益336億円(同18.1%増)、経常利益361億円(同17.2%増)、当期純利益228億円(同13.1%増)と、いずれも過去最高となった。小売事業は新規出店、PB商品の拡販、効率的かつ効果的な販促策の実行、KPI管理による経営効率の改善によりグループ各社の業績は順調に推移した。卸売事業は小売事業同様にシーズン商品は総じて厳しい展開となったが、インバウンド需要の獲得、髙島屋デューティーフリーとのFC契約、既存契約企業の新規出店により、フランチャイズ向けの卸売売上高が順調に拡大。新規出店やスクラップ&ビルド、効率的な販売促進策に加え、外国人観光客の取り込み強化のため免税カウンターを121店舗に設置。その結果、都心店舗や観光地の店舗が大きく伸長。また、展開を強化している調剤事業は、既存店への併設、地域医療連携を深め処方箋の応需枚数が増加したことなどから順調に拡大した。グループの強みである顧客接点数(ポイントカード会員/LINE/公式アプリ)は延べ5,480万超にまで拡大。今後もCRMを活かした販売策やPB商品開発と販売力の強化を行う。さらには訪日外国人の獲得に向けた施策や、ライフスタイルの変化に応じた新たな業態の開発なども行っていく。
参照コンテンツ
- 戦略ケース 大衆薬のネット販売本格化で始まるメーカー・小売の業界再編(2013年)
- 戦略ケース 改正薬事法で変わるドラッグストアの競争軸(2008年)
- 戦略ケース 「イオン・ウエルシア」 × 「マツモトキヨシ」 薬を売るには店員の知識か値段か(2007年)
- 戦略ケース どうなるドラッグストア ドラッグストア第2段階へ、規模拡大化と高付加価値化へ分化(2005年)
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