半歩先を読む日本最大級のマーケティングサイト J-marketing.net

公開日:2023年12月08日

消費者調査データ 番外編
2023年 コロナは去り、阪神は「アレ」を果たし、大谷選手の活躍は続く



 2023年はどんな1年だったのか。「トピックス」「人物」「歌」「商品」「流行語」の切り口から、J-marketing.net的に整理する。なお、回答はすべて「自由記述(各問1回答ずつ)」で、おおよそ2%以上のものをグラフ化した。

印象に残った出来事

 調査時点が旧ジャニーズ事務所の社名変更から1ヶ月ほどで報道が多かった時期でもあったことから、トップは「ジャニー喜多川による性加害問題」となった。次点は「国際紛争/戦争」だ。具体的に「ガザ地区紛争」を挙げた人が9.6%、「ロシアのウクライナ侵攻」が2.8%(ともに有効回答ベース)だった。3位と4位は、それぞれ「WBC優勝」「阪神タイガース優勝」と野球に関する明るい話題が挙げられた。

印象に残った人物

 1位は「大谷翔平選手」で、堂々の3年連続トップ、さらに有効回答数の3割弱があげるという抜群の話題性だった。2023年シーズンはホームラン44本でホームラン王を獲得、投手としても10勝をあげ、2度目のMVPを満票で獲得、と大活躍が伝えられた。6位には阪神タイガースの岡田監督が挙げられており、こちらでも野球に関連する人物が複数ランクインしている。

印象に残った歌

 1位はアニメ「推しの子」オープニングテーマでもある「アイドル(YOASOBI)」、2位はタイトルの指定なしの「YOASOBIの楽曲」だ。合計すると有効回答の約3割となり、3位以下を大きく引き離した。

印象に残ったヒット商品

 1位は「ChatGPT/生成AI」。ただし、有効回答の1割未満で、有効回答自体も269sと少ない。印象に残る大型ヒットの生まれなかった年ともいえるだろう。

印象に残った流行語

 1位は今回の調査で唯一3割を超えた「阪神のアレ」だ。18年ぶりのリーグ優勝を選手に意識させないための表現が人気となり、38年ぶりの日本一達成でさらに注目され、新語・流行語大賞にも輝いた。3位には大谷選手の「憧れるのをやめましょう」が入り、やはり野球関連の注目度の高さを裏付けた。


 2023年は、新型コロナ感染症が5類指定となり、「印象に残ったもの」からもコロナの影がなくなった。国際紛争、性加害、増税関連などシリアスな話題も多かったが、それを払拭するように、野球関連の話題が輝いた。2024年はパリオリンピック・パラリンピックが開催予定で、アメリカ大統領選挙や火星有人ミッションなども予定されている。明るい出来事や印象に残る話題が多いことを祈る。


グラフの閲覧には無料の会員登録が必要です。

ログインしてグラフを見るいますぐ会員登録




調査設計

調査手法:インターネットリサーチ
調査期間:2023年11月14日(火)~11月16日(水)
調査対象者:当社インターネットモニター木 20歳~69歳
        全国の男女個人
有効回収サンプル数:1,060サンプル
サンプル構成(%)






参照コンテンツ


おすすめ新着記事



J-marketingをもっと活用するために
無料で読める豊富なコンテンツプレミアム会員サービス戦略ケースの教科書Online


お知らせ

2024.03.25

当社合田執筆の「猛スピードのクルマはいらない」 これからの高齢化社会に必要な“まちづくり”とは何か? そのヒントは欧米になかった!」がメルクマールに掲載されました。

新着記事

2024.07.26

消費者調査データ 炭酸飲料(2024年7月版)  首位「コカ・コーラ」、迫る「三ツ矢サイダー」、高い再購入意向の無糖炭酸水

2024.07.25

24年5月の「広告売上高」は、6ヶ月ぶりのプラス

2024.07.24

24年5月の「旅行業者取扱高」は19年比で72%に

2024.07.23

24年5月の「商業動態統計調査」は2ヶ月連続のプラス

2024.07.22

企業活動分析 キユーピー株式会社 23年11月期は海外など好調で増収も原材料高騰で2桁減益に

2024.07.22

企業活動分析 カゴメ株式会社 23年12月期は引き続き海外事業がけん引し増収増益に

2024.07.19

企業活動分析 ライオン株式会社(2023年12月期) 増収も土地譲渡益の反動等で減益に

2024.07.19

企業活動分析 ユニリーバ(Unilever)(2023年12月期) 減収減益、事業部門の業績格差受け、新成長戦略を修正へ

2024.07.19

24年6月の「景気の先行き判断」は3ヶ月連続で50ポイント割れに

2024.07.18

24年6月の「景気の現状判断」は4ヶ月連続で50ポイント割れに

2024.07.17

MNEXT 円安は歓迎すべきかー過熱する円安論争

2024.07.16

企業活動分析 山崎製パン株式会社 23年12月期は大幅な増収増益で過去最高益に

2024.07.12

消費者調査データ スポーツドリンク・熱中症対策飲料(2024年7月版) 首位「ポカリスエット」、追い上げる「アクエリアス」

2024.07.11

24年5月の「消費支出」はふたたびマイナスに

2024.07.10

24年5月の「家計収入」は20ヶ月ぶりのプラス

2024.07.09

24年4月の「現金給与総額」は28ヶ月連続プラス、「所定外労働時間」はマイナス続く

2024.07.08

企業活動分析 大塚HD 23年12月期は売上は過去最高を記録、医療事業の減損損失で減益に

2024.07.08

企業活動分析 小林製薬の23年12月期は、R&Dや宣伝広告への積極投資を行い増収減益に

2024.07.05

成長市場を探せ 初の6,000億円超え、猛暑に伸びるアイスクリーム(2024年)

週間アクセスランキング

1位 2017.09.19

MNEXT 眼のつけどころ なぜ日本の若者はインスタに走り、世界の若者はタトゥーを入れるのか?

2位 2024.07.03

MNEXT コロナ禍の前中後の内食もどりはあったのか? -食欲望の現在-

3位 2024.03.13

戦略ケース なぜマクドナルドは値上げしても過去最高売上を更新できたのか

4位 2019.09.10

戦略ケース プラットフォームビジネスで急拡大するウーバーイーツ

5位 2024.03.08

消費者調査データ カップめん(2024年3月版)独走「カップヌードル」、「どん兵衛」「赤いきつね/緑のたぬき」が2位争い

パブリシティ

2023.10.23

週刊トラベルジャーナル2023年10月23日号に、当社代表取締役社長 松田の執筆記事「ラーケーションへの視点 旅の価値問い直す大事な切り口」が掲載されました。

2023.08.07

日経MJ「CM裏表」に、当社代表取締役社長 松田の執筆記事が掲載されました。サントリー ザ・プレミアム・モルツ「すず登場」篇をとりあげています。

ENGLISH ARTICLES

2023.04.17

More than 40% of convenience store customers purchase desserts. Stores trying to entice shoppers to buy desserts while they're shopping.

2023.02.22

40% of men in their 20s are interested in skincare! Men's beauty expanding with awareness approaching that of women

2022.11.14

Frozen Foods' Benefits Are Expanding, and Child-raising Women Are Driving Demand

2022.09.12

The Penetration of Premium Beer, and a Polarization of the Growing Beer Market

2022.06.20

6.9 Trillion Yen Market Created By Women― Will Afternoon Tea save the luxury hotels in the Tokyo Metropolitan Area