コンビニエンスストア(2007年版) | ||
2.満足度も磐石の3強、安さに活路見いだすSHOP99 | ||
詳細データ(単純集計表・クロス集計表)(LZH形式・有料会員サービス) |
コンビニエンスストア(以下CVS)ランキング前半の各チェーンの認知・利用状況では、セブン-イレブンが大きく抜きんでて、それをローソンとファミリーマートが追うという形がみられました。では、そのセブン-イレブンを筆頭とした3強の強さの理由はどこにあるのでしょう。 CVSランキングの後半である今回は、広域に展開するCVSチェーン18社について、利用者の満足度に関連する商品やサービスの充実度、接客について、当社のインターネットモニターに行った調査結果をランキング形式でお届けします。 今回のランキングでも、7項目中、5項目で、首位にセブン-イレブン、2位にローソン、3位にファミリーマートというパターンとなった。 前半のランキングでは圧倒的な強さをみせたセブン-イレブンだが、今回のランキングでも「(牛乳、生菓子、パンなどの)日配食品が充実している」と「オリジナル商品が充実している」の2項目で2位に10ポイント以上の差をつけた。物流の効率化に重点を置くセブン-イレブンの戦略が、日配食品の充実度に貢献しているものと考えられる。さらに、オリジナル商品の充実度もセブン-イレブンの魅力のひとつとなっていることがうかがえる。 では、2位以下の争いはどうなっているだろうか。2006年のランキングとの比較でみてみると、前回は3位内にSHOP99(「価格が安い 1位」「非食品が充実 2位」)、ミニストップ(「オリジナルが充実 2位」)、ココストア(「価格が安い 2位」)の3チェーンがランクインしていたが、今回はSHOP99(「価格が安い 1位」「非食品が充実 2位」)のみである。3強のポジションがより強化されたといえるだろう。 また、2位ローソンを追う3位ファミリーマートは、「サービスが充実」の項目で、前回の12.8ポイント差から今回7.0ポイント差につめてきており、ここでも激化する2位争いの構図がみてとれる。 CVS市場が成熟を迎え、チェーン各社は、いかに「競合にない魅力」を提供し、利用者の満足を獲得するかにしのぎを削っている。大手の影響力が強まり、中堅以下のチェーンが苦戦を強いられているなかで、SHOP99の「低価格・幅広い品揃え」というポジション獲得の成功は、競争市場でのひとつの方策として注目される。
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