消費者調査 No.186 ネットスーパー・宅配サービス(2013年10月版) | ||
Amazon、イオン、セブン&アイの上位に挑む楽天マート | ||
詳細データ(単純集計表・クロス集計表)(ZIP形式・会員サービス) |
高齢化の進行や内食志向などにより堅調な伸びをみせる食品宅配市場で、ネットスーパーや宅配サービスはその伸びを牽引している分野のひとつとなっています。 今回は、当社が任意に選んだ30のネットスーパー、宅配サービスについて、「知っている(認知率)」、「利用したことがある(利用経験率)」、利用者の満足度合を示す「利用経験者の今後の利用意向(再利用意向)」などの項目をランキング形式でお届けします。 今回のランキングでは、前回(2012年10月版)と同じく、複数の項目で「Amazon食品&飲料ストア」「アイワイネット(イトーヨーカドーネットスーパー)」「イオンネットスーパー」が僅差で首位を争う結果となった。ことに、利用経験や3ヶ月内利用、今後の利用意向などでは、1%以下の差で競り合っている。 これら上位3社と4位以下とは、利用経験や3ヶ月内利用、今後の利用意向などで2倍程度の差がついており、3強体制が明確になっている。 しかし、再利用意向でみると、ネットスーパーの草分けである「西友ネットスーパー」、楽天市場で販売されている「お取り寄せグルメ」なども購入できる「楽天マート」が上位に食い込み、5社が4%以内の僅差でひしめく激戦となっている。 ネットスーパー・食品宅配の市場は、今後も年率4~5%で成長すると予測されており、新規参入や配送拠点の強化、地域拡大などが相次いでいる。なかでも2012年7月に都内4区からサービスを開始した「楽天マート」は、今年3月には首都圏82区市に拡げ、時間帯別配送を開始するなど、事業拡大をはかっている(参照:戦略ケース「楽天、アマゾン参入・強化で食の流通が変わる」)。ネットスーパーとしては後発ではあるが、8,000万人の会員を擁する楽天市場と共通の楽天スーパーポイントが付与されるなどの強みを活かし、満足度上位に食い込んでいる。激しい競争を繰り広げるネットスーパー、食品宅配市場の台風の目となりそうだ。
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