消費者調査データ No.136 ファーストフードチェーン(2012年1月版) | ||
不動の王者、マクドナルドを追うのは? | ||
詳細データ(単純集計表・クロス集計表)(ZIP形式・会員サービス) |
2011年の外食市場は、東日本大震災による被災、それに伴う首都圏を中心とした節電や自粛等により前年割れの見込みで、ファーストフード市場も通年では99.9%(財団法人日本フードサービス協会)と8年ぶりのマイナス成長となりましたが、年後半からは回復の傾向が明確となりました。 今回は、当社が任意に選んだ24のファーストフードチェーンについて「知っている(認知率)」、「自宅や会社・学校の近くにある(近隣立地)」、「利用したことある(利用経験率)」、利用者の満足度合を示す「利用経験者の今後の利用意向(再利用意向)」などの項目でインターネットモニターに対して行った調査結果をランキング形式でお届けします。 今回のランキングでも圧倒的な強さをみせたのは、前回、前々回の調査でも首位を独走した「マクドナルド」である。利用経験95.6%もさることながら、3ヶ月以内利用64.2%は極めて高い。さらに、今後の利用意向も76.8%と2位の「モスバーガー」に20.5ポイントの大差をつけての首位である。低価格商品を充実させる一方で、「メガマック」や「クォーターパウンダー」などのヒット商品を連発、さらには「マックでDS」「ビッグアメリカキャンペーン」などのプロモーションを実施、顧客のロイヤリティをさらに確かなものにしたマクドナルドの独走である。 「マクドナルド」を追うのは「ミスタードーナツ」「モスバーガー」「ケンタッキーフライドチキン」「吉野家」「すき家」などであるが、認知率および、近隣に店舗のある人ベースの利用率以外では10ポイント以上の差をつけられており、"一強とそれ以外"という構図を覆すことはできずにいる。 節約志向や簡便化志向に乗って堅実な成長を続けてきたファーストフード業界だが、トップの「マクドナルド」以外は減収や減益決算も目立つ。ファーストフード各社間での競争に加え、中食など業態を超えた競争の激化、今後も続く少子高齢化など不安要因のなかで、不動の王者「マクドナルド」を追う各社の競争はますます激化しそうだ。
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