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(2016.05)
消費者調査 No.225
ビール系飲料(2016年5月版)
19年ぶり拡大のビール市場の牽引車は?


 2015年のビール系飲料の市場は、前年比0.5%減と11年連続で縮小しましたが、ビール単体では、0.1%と微増ながら19年ぶりにプラスとなりました。

 今回は、当社が任意に選んだビール系飲料の37ブランドについて、「知っている(認知率)」、「買って飲んだことがある(購入経験率)」、最近3ヶ月以内における「広告・記事(を見たことがある)」「店頭など(で見たことがある)」での接触状況(3ヶ月内店頭接触)、「3ヶ月以内に買って使った」(3ヶ月以内購入)、さらに「今後(も)買いたいと思う」(今後購入意向)と「購入経験者における今後の購入意向(再購入意向)」という7項目について、インターネットモニターに対して行った調査結果をランキング形式でお届けします。

 今回の調査では、前回(2015年5月版)前々回(2014年8月版)同様「アサヒ スーパードライ(アサヒビール)」が圧倒的な強さをみせた。

 「アサヒ スーパードライ」は、7項目中再購入意向をのぞく6項目で首位を獲得、特に3ヶ月内飲用では、2位の「ヱビスビール(サッポロビール)」に2倍近い差をつけるなど、トップブランドらしい結果をみせた。「アサヒ スーパードライ」に続くのは、前回と同様、「キリン 一番搾り(キリンビール)」と「サントリー ザ・プレミアム・モルツ(サントリー)」、さらに「ヱビスビール(サッポロビール)」が上位争いを繰り広げた。

 また、最近注目の高まってきているクラフトビールだが、提示3ブランド中、20位内にランクインしたのは「ヤッホーブルーイング よなよなエール」のみだった。

 ビール市場の拡大は、ビールメーカー各社が、ビール税率引き下げの観測をうけて、販売強化に取り組んだ結果とみられている。サントリーは、2015年9月に「サントリー ザ・モルツ」を、アサヒビールは今年3月に「アサヒ ザ・ドリーム」を新発売するなど、ビールへの注力はみてとれる。しかし、購入者のロイヤリティの指標である再購入意向をみると、「サントリー ザ・モルツ」は44.8%の23位、「アサヒ ザ・ドリーム」は48.5%の14位と、ともにロイヤル顧客の育成は、まだ途上といえる。

 機能性訴求などで2年連続のプラスとなった発泡酒ともども、長期にわたる市場縮小に歯止めをかけて、2016年も市場成長が実現できるか。これから最大需要期を迎えるビール市場が注目される。

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【提示37ブランド】
  • アサヒ スーパードライ
  • アサヒ ドライプレミアム
  • アサヒ ザ・ドリーム
  • アサヒ スタイルフリー
  • クリアアサヒ
  • アサヒ オフ
  • アサヒ ドライゼロ
  • キリン 一番搾り
  • キリン 一番搾り小麦のうまみ
  • キリン ラガービール
  • グランドキリン
  • キリン 淡麗グリーンラベル
  • キリン のどごし<生>
  • キリン 淡麗極上<生>
  • キリン パーフェクトフリー
  • キリンフリー
  • サントリー ザ・プレミアム・モルツ
  • サントリー ザ・モルツ
  • サントリー マスターズ ドリーム
  • サントリー 金麦
  • サントリー 金麦 糖質75% オフ
  • サントリー ジョッキ生
  • サントリー ラドラー
  • サントリー オールフリー
  • クラフトセレクト
  • サッポロ ヱビスビール
  • サッポロ 生ビール黒ラベル
  • サッポロ ホワイトベルグ
  • サッポロ 極ZERO
  • サッポロ 麦とホップ
  • サッポロ ドラフトワン
  • SAPPORO+(サッポロプラス)
  • ヤッホーブルーイング よなよなエール
  • 水曜日のネコ
  • 銀河高原ビール
  • セブンゴールド 金のビール
  • トップバリュ ラガービール

【調査設計】
調査手法:インターネットリサーチ
調査期間:調査期間:2016年4月15日~20日
調査対象者:当社インターネットモニター 20歳~69歳
        全国の男女個人
有効回収サンプル数:1,013サンプル
サンプル構成(%)




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