半歩先を読む日本最大級のマーケティングサイト J-marketing.net

(2011.05)
消費者調査データ No.114 ビール(2011年5月版)
上位ブランドへの固定化すすむビール市場
 詳細データ(単純集計表・クロス集計表)(ZIP形式・会員サービス)
 2011年4月のビール出荷量は、前年同月比5.2%増の2,036万ケースとなりました(ビール各社発表)。家庭向けの出荷量が伸びたことから、東日本大震災の影響で同5.3%減となった3月からは急回復したものの、外食向けは自粛ムードの影響などで回復が遅れています。
 今回は、当社が任意に選んだビール18ブランドについて、「知っている(認知率)」「広告をみたことがある(広告接触)」「店頭でみたことがある(店頭接触)」「買ったことがある(購入経験率)」などの項目についてインターネットモニターに対して行った調査結果をランキング形式でお届けします。

 今回のランキングでは、前回(2010年3月版)に引き続き「アサヒ スーパードライ(アサヒビール)」が強さをみせ、「ヱビスビール(サッポロビール)」「サントリー ザ・プレミアムモルツ(サントリー)」のプレミアムビールが続く結果となった。
 「アサヒ スーパードライ」は、認知率でこそ「キリン ラガービール(キリンビール)」に僅差で首位を譲ったものの、広告接触、店頭接触、購入経験、1ヶ月以内購入、今後の購入意向などの項目で首位を獲得した。特に1ヶ月以内購入では2位の「キリン 一番搾り生ビール(キリンビール)」に12.0ポイントの差をつけるなど、トップブランドの貫禄を示した。
 前回好調だったプレミアムビールは、「ヱビスビール(サッポロビール)」が広告接触で2位、購入者の満足度合を示す「購入経験者の今後の購入意向(再購入意向)」で3位。「サントリー ザ・プレミアムモルツ(サントリー)」は、広告接触で4位、再購入意向で2位につけており、広告効果にも支えられながら、堅調な人気をみせている。
 また、各ブランドの固定ファンの状況を示す、「1ヶ月以内購入者の今後の購入意向」をみると、「アサヒ スーパードライ」の95.3%を筆頭に上位6ブランドがほぼ9割という高い数字を出しており、ブランドの固定化がすすんでいることがわかる。

 ビール市場は、若者のアルコール離れや第3のビールなどへのシフトにより、長期的に縮小の傾向にある。縮む市場のなかで、ユーザーは上位ブランドへの固定化を強めており、ブランドの優勝劣敗、淘汰は今後もすすんでいくとみられ、固定ファンをいかに獲得し、育成していくかが生き残りの鍵となるだろう。

 本コンテンツのグラフは無料会員サービス、詳細データは有料会員サービスでのご提供となっております。
 以降の閲覧には会員サービスへのご登録が必要です。

会員サービスのご案内についてはこちらをご覧ください。
会員の方は、下記をクリックしてグラフ・詳細データをご利用ください。








【提示18ブランド】
  • キリンラガービール
  • キリンクラシックラガー
  • キリン一番搾り生ビール
  • キリン一番搾りスタウト
  • アサヒスーパードライ
  • アサヒ黒生
  • アサヒプレミアム生ビール熟撰
  • アサヒオリオンドラフト
  • サッポロ生ビール黒ラベル
  • サッポロラガービール
  • ヱビスビール
  • ヱビス<ザ・ブラック>
  • ヱビス<ザ・ホップ>
  • シルクヱビス
  • サントリーザ・プレミアム・モルツ
  • サントリーモルツ
  • ハイネケン
  • バドワイザー

【調査設計】
調査手法:インターネットリサーチ
調査期間:2011年5月26日~5月30日
調査対象者:当社インターネットモニター 20歳~69歳
        全国の男女個人
有効回収サンプル数:1,052サンプル
サンプル構成(%)



新着記事

2025.06.06

25年4月は「完全失業率」、「有効求人倍率」とも横ばいに

2025.06.05

「食と生活」のマンスリー・ニュースレター 異なる購買体験を提供するリアル書店とEC書店 衝動買いが満足度を最大20%アップ!

2025.06.04

25年5月の「乗用車販売台数」は5ヶ月連続のプラス

2025.06.03

25年4月の「新設住宅着工戸数」は3ヶ月ぶりのマイナスに

2025.06.03

消費からみた景気指標 25年3月は6項目が改善

2025.06.02

寡占米市場の高い米価の行方 - 値下げ政策の賢愚

2025.06.02

月例消費レポート 2025年5月号 消費は回復の動きが持続している - 参院選に向けて消費は政治リスクに振り回されやすい状況に

2025.06.02

企業活動分析 ザ コカ・コーラ カンパニー 24年12月期は、販売好調で増収も販管費増加で減益に

2025.05.30

消費者調査データ 冷菓(2025年5月版) 冷菓戦国時代到来?! 「エッセル」「ハーゲン」「チョコモナカ」三つ巴の首位争い

2025.05.29

25年4月の「ファミリーレストラン売上高」は38ヶ月連続プラス

2025.05.29

25年4月の「ファーストフード売上高」は50ヶ月連続のプラスに

2025.05.29

25年3月の「広告売上高」は、11ヶ月連続のプラス

週間アクセスランキング

1位 2024.03.08

消費者調査データ カップめん(2024年3月版)独走「カップヌードル」、「どん兵衛」「赤いきつね/緑のたぬき」が2位争い

2位 2025.05.07

企業活動分析 アサヒグループHDの24年12月期はプレミアム化の進展や価格改定効果などで増収増益に

3位 2024.05.10

消費者調査データ エナジードリンク(2024年5月版)首位は「モンエナ」、2位争いは三つ巴、再購入意向上位にPBがランクイン

4位 2025.05.26

企業活動分析 サッポロHD 24年12月期は、増収も米国事業の減損損失計上で減益に

5位 2025.05.19

企業活動分析 サントリーHD 24年12月期は主力の「飲料・食品」好調で4期連続の増収増益

ENGLISH ARTICLES

2023.04.17

More than 40% of convenience store customers purchase desserts. Stores trying to entice shoppers to buy desserts while they're shopping.

2023.02.22

40% of men in their 20s are interested in skincare! Men's beauty expanding with awareness approaching that of women

2022.11.14

Frozen Foods' Benefits Are Expanding, and Child-raising Women Are Driving Demand

2022.09.12

The Penetration of Premium Beer, and a Polarization of the Growing Beer Market

2022.06.20

6.9 Trillion Yen Market Created By Women― Will Afternoon Tea save the luxury hotels in the Tokyo Metropolitan Area