![](/top/img/ogp/mranking350ec.jpg)
2020年のレトルトカレーの生産数量は前年比100.9%の2,500万箱となった(日本缶詰びん詰レトルト食品協会)。コロナ禍で業務用は落ち込んだが、家庭用が大きく伸びて微増を確保した。
今回は、当社が任意に選んだレトルトカレー33ブランドについて、「知っている(認知率)」、「買って食べたことがある(経験率)」、最近3ヶ月以内における「広告・記事を見たことがある(広告接触)」「店頭などで見たことがある(店頭接触)」、「3ヶ月以内に買って食べた(3ヶ月以内購入)」、さらに「今後(も)買って食べたい(今後意向)」と「購入経験者における今後の購入意向(再購入意向)」という7項目について、インターネットモニターに対して行った調査結果をランキング形式でお届けする。
今回の調査では、「咖喱(カリー)屋カレー(ハウス食品)」が再購入意向を除く6項目で首位を獲得した。「咖喱(カリー)屋カレー」は前回(2020年10月版)も5項目で首位を獲得したが、前回2位だった認知でも首位となった。また、前回(2020年10月版)に比べ、広告接触、店頭接触、購入経験がそれぞれ5ポイント前後上昇しており、積極的なマーケティング政策がユーザー層拡大につながった可能性もある。
「咖喱(カリー)屋カレー」を追うのは、「銀座カリー(明治)」、「ボンカレーゴールド(大塚食品)」で、項目ごとに順位が入れ替わる接戦となっている。4位以下も接戦で、「ククレカレー(ハウス食品)」、「カレーマルシェ(ハウス食品)」、「インドカリー(新宿中村屋)」などの食品メーカーの商品に加えて、「無印良品のレトルトカレー(良品計画)」が善戦している。
ユーザーの満足度の指標である再購入意向をみると、母数が20と小さいながら、前回に引き続き「みなさまのお墨付きのレトルトカレー(西友)」が首位を獲得、85.0%という極めて高い数値で固定ファンの存在をうかがわせる。2位は前回4位だった「無印良品のレトルトカレー(良品計画)」、3位は「インドカリー(新宿中村屋)」となった。その他、10位以内には非常食の側面もある「温めずにおいしいカレー(ハウス食品)」や、具材を煮溶かしたソース状でアレンジがしやすい「プロクオリティ ビーフカレー(ハウス食品)」、年に1回開催される「神田カレーグランプリ」の優勝店の味が楽しめる「神田カレーグランプリ(S&B食品)」など特徴ある商品が入った。
レトルトカレー、特に家庭用市場は、コロナ禍の在宅時間増加に伴って市場が拡大した。袋のまま電子レンジ調理に対応する商品が増加し、これまで以上に手軽に楽しめるようになったほか、長く続く外食自粛下でもお店のカレーが楽しめるエスニック系や名店系、アレンジのしやすいソース状の複数パックなどが伸びているという。ソース状複数パックの商品としては、大塚食品もボンカレーブランドでこの8月に参入するなど、レトルトカレーの食べ方を変えていく商品が次々登場している。革新が続くレトルトカレー市場の今後から、ますます目が離せない。
- 注目ランキング
-
- 3ヶ月以内購入
- 咖喱屋カレー(ハウス食品) 12.3%
- 銀座カリー(明治) 8.3%
- ボンカレーゴールド(大塚食品) 6.1%
- 今後の購入意向
- みなさまのお墨付きのレトルトカレー(西友) 85.0%
- 無印良品のレトルトカレー(良品計画) 72.9%
- インドカリー(新宿中村屋) 69.7%
- 3ヶ月以内購入
詳細データのダウンロード
クロス集計表 サンプルイメージ![消費者調査データ クロス集計表 サンプルイメージ](https://www.jmrlsi.co.jp/trend/mranking/images/mranking-sample.png)
調査概要
提示33ブランド
- 咖喱(カリー)屋カレー(ハウス食品)
- プロクオリティ ビーフカレー(ハウス食品)
- カレーマルシェ(ハウス食品)
- ククレカレー(ハウス食品)
- レトルト ザ・ホテル・カレー(ハウス食品)
- レトルト こくまろカレー(ハウス食品)
- レトルト ジャワカレー(ハウス食品)
- 温めずにおいしいカレー(ハウス食品)
- ゴールデンカレー レトルト(S&B食品)
- カレー曜日(S&B食品)
- ディナーカレー レトルト(S&B食品)
- ホテルシェフ仕様 特製ビーフカレー(S&B食品)
- 神田カレーグランプリ(S&B食品)
- S&B なっとくのおいしいカレー(S&B食品)
- ボンカレーゴールド(大塚食品)
- ボンカレーネオ(大塚食品)
- ボンカレークック(大塚食品)
- 100kcal マイサイズカレー(大塚食品)
- 銀座カリー(明治)
- インドカリー(新宿中村屋)
- LEE(江崎グリコ)
- カレー職人(江崎グリコ)
- ビストロ倶楽部 ビーフカレー(丸大食品)
- レストラン仕様カレー(日本ハム)
- ヤマモリ タイカレーグリーン(ヤマモリ)
- 100時間かけたカレー(MCC)
- 無印良品のレトルトカレー(良品計画)
- みなさまのお墨付きのレトルトカレー(西友)
- 金のビーフカレー(セブン&アイ)
- セブンプレミアムのレトルトカレー(セブン&アイ)
- トップバリュのレトルトカレー(イオン)
- ローソンセレクトビーフカレー
- ファミリーマートコレクションのレトルトカレー
調査設計
調査手法:インターネットリサーチ調査期間:2021年9月10日(金)~9月15日(水)
調査対象者:当社インターネットモニター 20歳~69歳
全国の男女個人
有効回収サンプル数:1,042サンプル
サンプル構成(%)
![](/trend/mranking/face/ranking350-f1.png)
![](/trend/mranking/face/ranking350-f2.png)
![](https://www.jmrlsi.co.jp/shared/img/custom_research.png)
参照コンテンツ
- 企画に使えるデータ・事実 成長市場を探せ 衣料用液体洗剤(2020年版)
- 戦略ケース 増えるコインランドリーと減少するクリーニング店~変化する市場への対応から需要創造へ~(2017年)
- 戦略ケース 「花王」 × 「P&G」 取引条件透明化で値下げ圧力克服(2007年)
おすすめ新着記事
![消費者調査データ 炭酸飲料(2024年7月版) 首位「コカ・コーラ」、迫る「三ツ矢サイダー」、高い再購入意向の無糖炭酸水](https://www.jmrlsi.co.jp/inc/mranking411ecs.jpg)
消費者調査データ 炭酸飲料(2024年7月版) 首位「コカ・コーラ」、迫る「三ツ矢サイダー」、高い再購入意向の無糖炭酸水
2023年は3年連続プラスとなった炭酸飲料。調査結果を見ると、今回も「コカ・コーラ」が複数項目で首位を獲得したが、2位の「三ツ矢サイダー」の猛追が光る。再購入意向は、無糖炭酸が上位に食い込んだ。
![成長市場を探せ 初の6,000億円超え、猛暑に伸びるアイスクリーム](https://www.jmrlsi.co.jp/inc/seicho070s.jpg)
成長市場を探せ 初の6,000億円超え、猛暑に伸びるアイスクリーム
2023年度、空前の暑さを追い風に、アイスクリーム市場は初の6,000億円超えを達成、4年連続で過去最高を更新した。2023年の夏日日数は140日、実に1年の4割近くの日が「アイスクリームを食べたくなる」気温である25度を超えたことになる。
![「食と生活」のマンスリー・ニュースレター 縮小する野菜ジュース市場 値上げ下でブランド継続は4割](https://www.jmrlsi.co.jp/inc/f-monthly-164s.jpg)
「食と生活」のマンスリー・ニュースレター 縮小する野菜ジュース市場 値上げ下でブランド継続は4割
野菜ジュースの生産量は、業界団体調べによると3年連続で減少しており、2023年は前年比5.6%減となった。今回は値上げによって、野菜ジュースのブランド選択にどのような変化が起こっているのか調査をおこなった。
![J-marketingをもっと活用するために](https://www.jmrlsi.co.jp/img/info/info-0.gif)
![無料で読める豊富なコンテンツ](https://www.jmrlsi.co.jp/img/info/info-1.png)
![プレミアム会員サービス](https://www.jmrlsi.co.jp/img/info/info-2.png)
![戦略ケースの教科書Online](https://www.jmrlsi.co.jp/img/info/info-3.png)