半歩先を読む日本最大級のマーケティングサイト J-marketing.net

消費者調査データ No.273
カップめん(2018年7月版)
カップヌードルが君臨する市場。マルちゃん クッタは定着するか



本コンテンツのグラフ、詳細データは有料会員サービスでのご提供となっております。
ご利用には有料の会員登録が必要です。
ご登録済みの方は、こちらから全文をご利用ください。
会員のご登録はこちらをご覧ください。

 2017年のカップめんの市場は前年実績を上回り、堅調に推移しています(生産金額ベース 日本即席食品工業協会)。

 今回は、当社が任意に選んだ28ブランドのカップめんについて、「知っている(認知率)」「3ヶ月以内に広告を見た(広告接触)」「3ヶ月以内に店頭でみた(店頭接触)」「買って食べたことがある(購入経験)」「3ヶ月以内に買って食べた(3ヶ月以内購入)」「今後(も)買って食べたい(利用意向)」「購入経験者ベースの今後の購入意向(再購入意向)」などの項目についてインターネットモニターに対して行った調査結果をランキング形式でお届けする。

 今回の調査では、「カップヌードル(日清食品)」が全項目で、2位以下に5ポイント以上の差をつけて首位を獲得した。3ヶ月内店頭接触、購入経験では2位の「赤いきつね/緑のたぬき(東洋水産)」に20ポイント以上の、3ヶ月内購入では13.3ポイント、今後の意向では17.8ポイントの大差である。また、認知は92.1%、購入経験は72.8%、3ヶ月内購入で33.2%と、まさに国民的なブランドといえる。

 2位は、6項目で「赤いきつね/緑のたぬき」が獲得したが、どれも3位の「日清のどん兵衛(日清食品)」との差は小さいが、逆に4位以下とは、3ヶ月内購入、今後の意向などの項目で差が開いており、上位のロングセラーブランドが非常に強い市場といえる。

 そんな中で注目されるのが、対照的なターゲット設定の2ブランド、昨年3月発売の「MARUCHAN QTTA(マルちゃん クッタ)(東洋水産)」と2016年4月発売の「カップヌードルリッチ」である。「MARUCHAN QTTA」は、上の世代に比べてカップめんの喫食率が低いとされる若年層(10~20代)をメインターゲットにした商品で、広告接触で4位に食い込んだほか、3ヶ月内購入で10位に食い込んでおり、広告認知をフックに購入に結び付けていることがわかる。一方の「カップヌードル リッチ」は、シニア層に向けたプレミアム感のある仕立てが特徴で、広告接触、3ヶ月内購入ともに15位ながら、再購入意向では8位に入っており、リピーターを獲得していることがうかがえる。

 食品の総需要がダウントレンドにあるなか、カップめん市場は数少ない成長市場であり、メーカー各社が注力する激戦市場でもある。新たな商材の投入が今後の持続的な市場拡大につながるか、今後の展開が注目される。

本コンテンツのグラフ、詳細データは有料会員サービスでのご提供となります。
【グラフ・詳細データのご利用はこちら】(有料会員向け)

※会員のご登録はこちらをご覧ください。






【提示28ブランド】
  • カップヌードル(日清食品)
  • カップヌードルライト(日清食品)
  • カップヌードルリッチ(日清食品)
  • チキンラーメンどんぶり(日清食品)
  • 日清ラ王カップ(日清食品)
  • 日清麺職人(日清食品)
  • スープヌードル(日清食品)
  • マルちゃん正麺カップ(東洋水産)
  • MARUCHANQTTA(マルちゃんクッタ)(東洋水産)
  • 麺づくり(東洋水産)
  • チャルメラどんぶり/カップ(明星食品)
  • 明星低糖質麺(明星食品)
  • サッポロ一番カップめん(サンヨー食品)
  • サッポロ一番カップスター(サンヨー食品)
  • スーパーカップ1.5倍(エースコック)
  • ニュータッチヌードル(ヤマダイ)
  • ヤマダイ凄麺(ヤマダイ)
  • カップSUGAKIYAラーメン(寿がきや)
  • セブンゴールド「日清名店仕込みシリーズ」(セブン&アイ)
  • セブンプレミアムのカップめん(セブン&アイ)
  • トップバリュのカップめん(イオン)
  • ローソンセレクトのカップめん(ローソン)
  • ファミリーマートコレクションのカップめん(ファミリーマート
  • みなさまのお墨付きのカップ麺(西友)
  • コープヌードル(日本生協連)
  • 日清のどん兵衛(日清食品)
  • 日清のごんぶと(日清食品)
  • 赤いきつね/緑のたぬき(東洋水産)


【調査設計】
調査手法:インターネットリサーチ
調査期間:2018年6月8日~12日
調査対象者:当社インターネットモニター 20歳~69歳
        全国の男女個人
有効回収サンプル数:1,031サンプル
サンプル構成(%)



おすすめ新着記事



J-marketingをもっと活用するために
無料で読める豊富なコンテンツ プレミアム会員サービス 戦略ケースの教科書Online


新着記事

2024.09.12

24年7月の「消費支出」は3ヶ月連続のマイナスに

2024.09.12

24年7月の「家計収入」は3ヶ月連続のプラス

2024.09.11

「食と生活」のマンスリー・ニュースレター 「紅麹サプリ問題」認知率は86%! 消費者の健康食品選びに変化

2024.09.11

24年6月の「現金給与総額」は30ヶ月連続プラス、「所定外労働時間」はマイナス続く

2024.09.10

24年7月は「完全失業率」は悪化、「有効求人倍率」は改善

2024.09.09

企業活動分析 ヤクルト本社の24年3月期は国内好調維持するもアジアの不振で増収減益に

2024.09.09

日本マクドナルドHD23年12月期は全店売上高、利益が過去最高を更新し増収増益へ

2024.09.06

企業活動分析 エスティローダーの23年6月期は、トラベルリテールの不調やドル高、インフレなどが響き減収減益に

2024.09.06

消費者調査データ 茶飲料(2024年9月版) 抜群の強さ「お~いお茶」、大手3ブランドが熾烈な2位争い

2024.09.05

24年8月の「乗用車販売台数」はふたたびマイナスに

2024.09.04

企業活動分析 ロイヤルホールディングス株式会社 23年12月期は人流増加で需要回復、増収増益に

2024.09.03

24年7月の「新設住宅着工戸数」は3ヶ月連続のマイナス

2024.09.02

企業活動分析 株式会社サイゼリヤ 23年8月期はアジア新規出店がけん引し増収増益

2024.08.30

月例消費レポート 2024年8月号 消費は緩やかながらも改善の動きが続いている-内需主導での景気回復への期待感

2024.08.30

消費からみた景気指標 24年6月は6項目が改善

2024.08.30

24年7月の「ファーストフード売上高」は41ヶ月連続のプラスに

2024.08.30

24年7月の「ファミリーレストラン売上高」は29ヶ月連続プラス

2024.08.29

24年6月の「旅行業者取扱高」は19年比で73%に

2024.08.29

24年6月の「広告売上高」は、2ヶ月連続のプラス

2024.08.29

24年7月の「全国百貨店売上高」は29ヶ月連続のプラス、猛暑で盛夏商材が好調

2024.08.29

24年7月の「チェーンストア売上高」は既存店で17ヶ月ぶりのマイナス

週間アクセスランキング

1位 2017.09.19

MNEXT 眼のつけどころ なぜ日本の若者はインスタに走り、世界の若者はタトゥーを入れるのか?

2位 2023.10.06

消費者調査データ No.393ミネラルウォーター(2023年10月版)全項目首位 一歩抜ける「サントリー天然水」、追う「い・ろ・は・す」

3位 2024.08.30

月例消費レポート 2024年8月号 消費は緩やかながらも改善の動きが続いている-内需主導での景気回復への期待感

4位 2024.03.13

戦略ケース なぜマクドナルドは値上げしても過去最高売上を更新できたのか

5位 2024.03.08

消費者調査データ カップめん(2024年3月版)独走「カップヌードル」、「どん兵衛」「赤いきつね/緑のたぬき」が2位争い

パブリシティ

2023.10.23

週刊トラベルジャーナル2023年10月23日号に、当社代表取締役社長 松田の執筆記事「ラーケーションへの視点 旅の価値問い直す大事な切り口」が掲載されました。

2023.08.07

日経MJ「CM裏表」に、当社代表取締役社長 松田の執筆記事が掲載されました。サントリー ザ・プレミアム・モルツ「すず登場」篇をとりあげています。

ENGLISH ARTICLES

2023.04.17

More than 40% of convenience store customers purchase desserts. Stores trying to entice shoppers to buy desserts while they're shopping.

2023.02.22

40% of men in their 20s are interested in skincare! Men's beauty expanding with awareness approaching that of women

2022.11.14

Frozen Foods' Benefits Are Expanding, and Child-raising Women Are Driving Demand

2022.09.12

The Penetration of Premium Beer, and a Polarization of the Growing Beer Market

2022.06.20

6.9 Trillion Yen Market Created By Women― Will Afternoon Tea save the luxury hotels in the Tokyo Metropolitan Area