半歩先を読む日本最大級のマーケティングサイト J-marketing.net

(2017.07)
消費者調査 No.251
シリアル(2017年7月版)
直近購入ベスト3をグラノーラが占める


本コンテンツのグラフ、詳細データは有料会員サービスでのご提供となっております。
ご利用には有料での会員登録が必要です。
ご登録済みの方は、こちらから全文をご利用ください。
会員のご登録はこちらをご覧ください。

 2016年のシリアル市場は、前年比5.4%増と着実な成長となりました。

 今回は、当社が任意に選んだシリアル22ブランドについて、「知っている(認知率)」、「食べたことがある(経験率)」、最近3ヶ月以内における「広告・記事(を見たことがある)」「店頭など(で見たことがある)での接触状況(3ヶ月内店頭接触)」、3ヶ月以内に買って食べた(3ヶ月内購入)」、さらに「今後(も)食べみたいと思う」(今後購入意向)と「購入経験者における今後の購入意向(再購入意向)」という7項目について、インターネットモニターに対して行った調査結果をランキング形式でお届けします。

 今回の調査結果では、カルビーの「フルグラ」、ケロッグの「フルーツグラノラ」、日清シスコの「ごろっとグラノーラ」などのグラノーラ系ブランドが上位を占めた。とくに「フルグラ」の人気は高く、認知や購入経験など、ロングセラーのブランドが強い項目で、ケロッグの「コーンフレーク」に首位を譲ったものの、広告接触、店頭接触、3ヶ月内購入、今後の購入意向、再購入意向の5項目で首位を獲得した。「フルグラ」を追うのが「フルーツグラノラ」で、店頭接触、3ヶ月内購入、今後の意向の3項目で「フルグラ」に次ぐ2位となった。「ごろっとグラノーラ」は、認知や購入経験ではベスト5から外れたものの、3ヶ月内購入で3位、再購入意向では2位となった。前回(2015年9月版)の調査でも、グラノーラのブランドは上位にランクインされていたが、今回はよりその傾向が強まった。

 グラノーラ系ブランド以外では、ロングセラーの「コーンフレーク」のほかは、「オールブラン(ケロッグ)」「玄米シリーズ(ケロッグ)」などがベスト10内に入っている。グラノーラ系とともに、健康イメージを訴求した商品が上位に顔を揃えている。

 シリアル市場は、グラノーラブームによって急激に拡大してきたが、ブームが落ち着き、新規ユーザーの流入が一段落したことで、安定的な成長の軌道に移行したとみられている。メーカー各社は、健康イメージを強く訴求できそうな大麦や玄米などの素材を使った新商品や、ユーザーの間口を広げるために和風素材を使った新商品などを相次いで発売している。成長市場での上位メーカー間の激しい競争の行方が注目される。

【グラフを見る】(有料会員向け)



【提示22ブランド】
  • オールブラン(ケロッグ)
  • 玄米シリーズ(ケロッグ)
  • フルーツグラノラ(ケロッグ)
  • フロスティ(ケロッグ)
  • ココくん(ケロッグ)
  • コーンフレーク(ケロッグ)
  • ごろっとグラノーラ(日清シスコ)
  • シスコーン(日清シスコ)
  • スーパー大麦グラノーラ(日清シスコ)
  • フルグラ(カルビー)
  • 発芽米 金のいぶき グラノーラ フルーツMIX(ファンケル)
  • グラリッチ(味源)
  • クエーカーオートミール(クエーカーオーツ)
  • 日食オーツオートミール(日本食品製造)
  • 日食ふわサクフルーツ&ナッツグラノーラ(日本食品製造)
  • ラブクランチ オーガニックグラノーラ(ネイチャーズパース)
  • ファミリアミューズリー(ファミリア)
  • カントリーファームミューズリー(カントリーファーム)
  • スーパー大麦「バーリーマックス」(帝人)
  • セブンプレミアムのシリアル(セブン&アイ)
  • トップバリュのシリアル(イオン)
  • みなさまのお墨付きコーンフレーク(西友)

【調査設計】
調査手法:インターネットリサーチ
調査期間:2017年5月19日~23日
調査対象者:当社インターネットモニター 20歳~69歳
        全国の男女個人
有効回収サンプル数:1,016サンプル
サンプル構成(%)




お知らせ

2025.03.06

クレジットカード決済に関する重要なお知らせ

新着記事

2025.03.18

25年2月の「景気の先行き判断」は6ヶ月連続の50ポイント割れに

2025.03.18

25年2月の「景気の現状判断」は12ヶ月連続で50ポイント割れに

2025.03.17

なぜ、「外国人」社長が大手企業で多くなるのか - コーポレートガバナンスの罠

2025.03.17

企業活動分析 ファーストリテイリング24年8月期は売上・営業利益ともに4期連続で過去最高を達成

2025.03.14

日本のブランド危機と再生戦略 - トライアドマーケティング

2025.03.13

25年1月の「消費支出」は3ヶ月連続のプラスに

2025.03.12

25年1月の「家計収入」は4ヶ月ぶりのマイナス

2025.03.11

25年1月の「現金給与総額」は37ヶ月連続プラス、「所定外労働時間」はマイナス続く

2025.03.10

値上げ安堵に潜む日本ブランドの危機

2025.03.10

企業活動分析 ソニーグループの24年3月期は主力のゲーム&ネットワークサービスが大幅な増収に寄与するも金融部門の減益が響き増収減益に

2025.03.07

消費者調査データ RTD(2025年3月版) 「氷結」、「ほろよい」の競り合い続く アサヒの新顔は高いリピート意向

2025.03.06

25年1月は「完全失業率」は横ばい、「有効求人倍率」は改善

2025.03.05

25年2月の「乗用車販売台数」は2ヶ月連続のプラス

2025.03.04

関税政策に日本企業はどう対応すべきか

2025.03.04

25年1月の「新設住宅着工戸数」は9ヶ月連続のマイナス

2025.03.03

企業活動分析 NECの24年3月期は国内がけん引し増収増益

2025.02.28

「食と生活」のマンスリー・ニュースレター 清貧・ゆとり世代が消費を牽引!賞与の使い道は?

 

2025.02.28

消費からみた景気指標 24年12月は7項目が改善

2025.02.28

25年1月の「ファミリーレストラン売上高」は35ヶ月連続プラス

 

2025.02.28

25年1月の「ファーストフード売上高」は47ヶ月連続のプラスに

2025.02.27

トランプを支えるネット世論 - 正体は「ルサンチマン」

  

2025.02.27

減税政策は人気とりのバラマキ政策か

2025.02.27

月例消費レポート 2025年2月号 消費は改善の動きが続いている - 物価や金利の上昇ペース次第で消費回復のブレーキとなるおそれも

2025.02.26

25年1月の「全国百貨店売上高」は3ヶ月連続のプラスに

  

週間アクセスランキング

1位 2025.03.04

関税政策に日本企業はどう対応すべきか

2位 2025.02.27

減税政策は人気とりのバラマキ政策か

3位 2013.03.22

MNEXT ビックカメラによるコジマの買収はメーカーを巻き込んだ衰退業界再編の始まり

4位 2025.03.10

値上げ安堵に潜む日本ブランドの危機

5位 2024.05.10

消費者調査データ エナジードリンク(2024年5月版)首位は「モンエナ」、2位争いは三つ巴、再購入意向上位にPBがランクイン

ENGLISH ARTICLES

2023.04.17

More than 40% of convenience store customers purchase desserts. Stores trying to entice shoppers to buy desserts while they're shopping.

2023.02.22

40% of men in their 20s are interested in skincare! Men's beauty expanding with awareness approaching that of women

2022.11.14

Frozen Foods' Benefits Are Expanding, and Child-raising Women Are Driving Demand

2022.09.12

The Penetration of Premium Beer, and a Polarization of the Growing Beer Market

2022.06.20

6.9 Trillion Yen Market Created By Women― Will Afternoon Tea save the luxury hotels in the Tokyo Metropolitan Area