半歩先を読む日本最大級のマーケティングサイト J-marketing.net


(2013.08)
眼鏡業界の4Pを刷新したJINS
戦略研究チーム

本コンテンツの全文は、有料会員サービスでの公開となっております。
ご利用には有料の会員登録が必要です。
ご登録済みの方は、こちらから全文をご利用ください。
会員のご登録はこちらをご覧ください。

1.高値で維持していたかつてのメガネ販売
図表1.メガネ市場の規模の推移
 90年代後半からメガネ市場の市場規模は非常に早いスピードで縮小している。1996年に約6,000億円あった市場は09年には4,000億円を割り込んだ。
 かつて国内で販売されていたメガネは視力矯正用の医療器具であり、フレームとレンズをそれぞれ購入すると合計で4~5万円にもなる高級必需品であった。個人経営のメガネの路面店には、店内には高額なフレームが並び、購入客には高額なレンズが提案されていた。
 1980年頃になると、メガネスーパーをはじめとするメガネチェーン店が存在感を高め始める。メーカーからの製品の大量調達により仕入れ価格を抑え、全国に展開した店舗でリーズナブルな価格でメガネを販売し、それが消費者からは受け入れられたのだ。メガネチェーン店の隆盛は2000年代まで続いた。三城ホールディングスを頂点にメガネスーパー、メガネトップ、愛眼、ビジョンメガネの大手5社が業界内の優位を保ってきた。
 90年代後半から市場縮小するメガネ業界において躍進を遂げたのが、"SPA御三家"と呼ばれる3社の格安メガネ販売店であった。格安メガネの販売店による、メガネ業界の地殻変動は2000年代初頭のZoffの誕生から始まった。"Zoff"は、海外からの商品導入により、レンズ+フレームの一式を5,250円、7,350円、9,450円のスリープライスで販売し始めたのだ。Zoffの誕生とほぼ同時期に"JINS"が5,250円、8,400円の低価格で販売し、"OWNDAYS"がレンズとフレームを4,780円のセット価格で売り始め、それらの安価でファッション性の高いメガネが若者を中心に消費者から受け入れられたことで"SPA御三家"の低価格メガネが業界を席巻し始めたのだ。

本コンテンツの全文は、有料会員サービスでの公開となっております。
ご利用には有料の会員登録が必要です。
ご登録済みの方は、こちらから全文をご利用ください。
会員のご登録はこちらをご覧ください。


参照コンテンツ


業界の業績と戦略を比較分析する


おすすめ新着記事

新着記事

2024.09.19

企業活動分析 永谷園は24年3月期、創業70周年を増収増益で飾る お茶漬けなど好調で

2024.09.18

企業活動分析 三菱食品の24年3月期は人流回復などで増収、3期連続過去最高益更新

2024.09.17

企業活動分析 わらべや日洋HD 24年2月期の営業利益は過去最高の増収増益

2024.09.13

成長市場を探せ V字回復で2年連続過去最高更新の炭酸飲料(2024年)

2024.09.12

24年7月の「消費支出」は3ヶ月連続のマイナスに

2024.09.12

24年7月の「家計収入」は3ヶ月連続のプラス

2024.09.11

「食と生活」のマンスリー・ニュースレター 「紅麹サプリ問題」認知率は86%! 消費者の健康食品選びに変化

2024.09.11

24年6月の「現金給与総額」は30ヶ月連続プラス、「所定外労働時間」はマイナス続く

2024.09.10

24年7月は「完全失業率」は悪化、「有効求人倍率」は改善

2024.09.09

企業活動分析 ヤクルト本社の24年3月期は国内好調維持するもアジアの不振で増収減益に

2024.09.09

日本マクドナルドHD23年12月期は全店売上高、利益が過去最高を更新し増収増益へ

2024.09.06

企業活動分析 エスティローダーの23年6月期は、トラベルリテールの不調やドル高、インフレなどが響き減収減益に

2024.09.06

消費者調査データ 茶飲料(2024年9月版) 抜群の強さ「お~いお茶」、大手3ブランドが熾烈な2位争い

2024.09.05

24年8月の「乗用車販売台数」はふたたびマイナスに

2024.09.04

企業活動分析 ロイヤルホールディングス株式会社 23年12月期は人流増加で需要回復、増収増益に

2024.09.03

24年7月の「新設住宅着工戸数」は3ヶ月連続のマイナス

2024.09.02

企業活動分析 株式会社サイゼリヤ 23年8月期はアジア新規出店がけん引し増収増益

2024.08.30

月例消費レポート 2024年8月号 消費は緩やかながらも改善の動きが続いている-内需主導での景気回復への期待感

2024.08.30

消費からみた景気指標 24年6月は6項目が改善

2024.08.30

24年7月の「ファーストフード売上高」は41ヶ月連続のプラスに

2024.08.30

24年7月の「ファミリーレストラン売上高」は29ヶ月連続プラス

2024.08.29

24年6月の「旅行業者取扱高」は19年比で73%に

週間アクセスランキング

1位 2024.09.11

「食と生活」のマンスリー・ニュースレター 「紅麹サプリ問題」認知率は86%! 消費者の健康食品選びに変化

2位 2017.09.19

MNEXT 眼のつけどころ なぜ日本の若者はインスタに走り、世界の若者はタトゥーを入れるのか?

3位 2024.03.13

戦略ケース なぜマクドナルドは値上げしても過去最高売上を更新できたのか

4位 2023.09.22

消費者調査データ No.392 無糖茶(2023年9月版) 全項目首位の「お~いお茶」、激しい2位争い

5位 2024.03.08

消費者調査データ カップめん(2024年3月版)独走「カップヌードル」、「どん兵衛」「赤いきつね/緑のたぬき」が2位争い

パブリシティ

2023.10.23

週刊トラベルジャーナル2023年10月23日号に、当社代表取締役社長 松田の執筆記事「ラーケーションへの視点 旅の価値問い直す大事な切り口」が掲載されました。

2023.08.07

日経MJ「CM裏表」に、当社代表取締役社長 松田の執筆記事が掲載されました。サントリー ザ・プレミアム・モルツ「すず登場」篇をとりあげています。

ENGLISH ARTICLES

2023.04.17

More than 40% of convenience store customers purchase desserts. Stores trying to entice shoppers to buy desserts while they're shopping.

2023.02.22

40% of men in their 20s are interested in skincare! Men's beauty expanding with awareness approaching that of women

2022.11.14

Frozen Foods' Benefits Are Expanding, and Child-raising Women Are Driving Demand

2022.09.12

The Penetration of Premium Beer, and a Polarization of the Growing Beer Market

2022.06.20

6.9 Trillion Yen Market Created By Women― Will Afternoon Tea save the luxury hotels in the Tokyo Metropolitan Area