日本航空の2025年3月期の連結決算は、営業収益1兆8,841億円(前年同期比11.6%増)、営業利益は1,686億円(同19.6%増)、EBITは1,725億円(同18.7%増)と、新型コロナの影響を受けた2021年3月期以降、順調な回復をみせている。好調な国際旅客需要の確保、需要喚起施策による国内旅客取り込み、事業構造改革の進展が貢献した。FSC事業は、好調な国際旅客需要の取り込み、国内旅客の需要喚起、貨物機の活用により、売上収益1兆3,963億円(同10.7%増)、EBITは1,111億円(4.7%増)となった。LCC事業は、ZIPAIRが引き続き好調で、SPRING JAPANも中国需要の回復により通期黒字化したことにより、売上収益919億円(同32.5%増)、EBITは116億円(同328.3%増)となった。マイル・金融・コマース事業はコマース事業が牽引し、売上収益1,318億円(同8.1%増)、EBITは381億円(同10.0%増)と、全セグメントで増収増益、事業構造改革の進展によりFSC以外の収入・利益が伸びた。中期経営戦略の最終年度に当たる2026年3月期に向けては、コロナ後の環境変化の中で着実に業績を回復させ、次なる成長へ向けた基盤を構築することをテーマに、売上収益1兆9,770億円(同7.2%増)、EBITは2,000億円(同16.0%増)を見込んでいる。
企業活動分析レポートのダウンロード
- バックナンバー

企業活動分析に関する基調論文
参照コンテンツ
競合他社の業績と比較分析する
おすすめ新着記事

消費者調査データ ヨーグルト 首位は「明治ブルガリアヨーグルト」、再購入意向上位には機能性訴求商品が並ぶ
4年ぶりにプラスとなったヨーグルト市場。調査は明治ブルガリアヨーグルトの強さと、機能性を訴求したパーソナルサイズの再購入意向の高さが目立つ結果となった。

猛暑に伸びる、3年連続過去最高更新のミネラルウォーター
ミネラルウォーター市場は、コロナ禍の落ち込みからたった1年で成長軌道を取り戻し、2024年には前年比10.5%増の4,794億円余、過去最高を3年連続で更新した。背景にあるのは、続く猛暑の夏に伴う水分補給ニーズ、メガトレンドである健康志向、災害対応の備蓄などだ。

消費者調査データ 植物性ミルク 首位は「キッコーマン 豆乳」、再購入意向にはオーツやアーモンドミルクも
低カロリーで高栄養が支持され堅調に拡大する植物性ミルク。調査結果では「キッコーマン 豆乳」が全項目で首位となった。プレータイプの豆乳が上位に目立つが、再購入意向ではオーツやアーモンドミルクも上位に食い込んだ。





![戦略家のための知的羅針盤[エム・ネクスト]product by 松田 久一](/img/mnext-sub-title.png)