上新電機の2018年3月期連結決算は売上高3,917億円(前年同期比4.6%増)、営業利益97億円(同21.3%増)と増収増益となった。家電販売業界においては、高機能性商品への買い替えや、気候等の影響により白物家電は堅調に推移する一方、スマートフォン普及に伴う影響もあり、パソコン、デジタルオーディオ等のパソコン周辺機器については低調に推移。また、消費マインドの低下による需要の低迷や競合他社の出店攻勢、ネット販売の拡大基調等は継続し、「店舗・価格・サービス」での企業間競争はますます激しくなっている。こうした厳しい経営環境の中、有形無形の資産のフル活用と活性化による堅実かつ着実な成長を目指す、「オンリーワンの幸せ提供業」をテーマとした3ヵ年の中期経営計画にのっとり、営業面では9種類の交通系電子マネー決済に対応開始、電子マネーの取扱い種類数は15となった。加えて、「LINE Pay」の取扱いも開始した。店舗展開においては店舗力の強化と投資効率の改善を目指し、店舗の撤退と出店を同時に行った結果、店舗数は232店舗となった。中期経営計画2年目となる2018年度も、時代の変化に即応し、時代のニーズをいち早くビジネスに直結させ、「オンリーワン」を目指す企業風土の醸成と高い収益性の実現を目指す。
企業活動分析/戦略分析シートのご利用には有料の会員登録が必要です。
本コンテンツでは、企業の戦略や活動を当社独自のフレームに沿って時系列で整理しています。
各企業の決算情報やニュースリリースをチェックする手間をかけることなく、戦略や事業環境を素早く把握できます。競合比較や業界分析などに幅広くご活用ください。
現在、企業活動分析/戦略分析シートのサンプルを無料公開しています。無料会員への登録でダウンロードできますので、ぜひお試しください。
企業活動分析レポートのダウンロード
- バックナンバー

企業活動分析に関する基調論文
参照コンテンツ
- 戦略ケース 大幅減収続く家電量販店は「住宅事業」に活路を求める ~LIXILがエディオンの筆頭株主に~(2013年)
- 戦略ケース ソフマップ秋葉原本館オープン-秋葉原の勢力図は変わるか?(2007年)
- 戦略ケース どこまでいくか、ヤマダ電機 -家電流通市場の寡占化(2005年)
- 戦略ケース バーチャル化に生き残りを賭けるデオデオ(2000年)
競合他社の業績と比較分析する
おすすめ新着記事

消費者調査データ No.397 シャンプー(2023年12月版) 「パンテーン」と「ラックス」、僅差の競り合い
コロナ禍によるインバウンド需要喪失からゆっくり立ち直りつつあるシャンプー市場。調査結果は「パンテーン」が複数項目で首位を獲得したが、2位の「ラックス」との差はごくわずかで競り合いが続いている。国内メーカーでは、独立系の専業メーカーが独自のコンセプトで高いリピート意向を獲得している。

成長市場を探せ 「巣ごもり」後も割安感で堅調な家庭用冷凍食品(2023年)
2022年の家庭用冷凍食品の生産量は、前年比100.8%となる80万5,000トンで、8年連続拡大、過去最高を更新。22年からの食品全般の値上げのなかで、簡便化志向や節約志向から利用が継続されているとみられている。

消費者調査データ レトルトカレー(2023年11月版) 首位は咖喱屋カレー、リピートされる調理対応カレー
コロナ禍以降、家族の食卓への浸透が一層進んだレトルトカレー。調査結果では、咖喱屋カレーがトップを堅持する一方、再購入意向では調理対応カレーやコスパに優れるPBが上位に。家族食としての定着を裏付ける結果となった。



