マツダの2018年3月期の連結決算は、売上高3兆4,740億円(前年比8.0%増)、営業利益1,464億円(同16.4%増)と増収増益となった。中期経営計画「構造改革ステージ2」の下、「走る歓び」と「優れた 環境・安全性能」を両立する魅力ある商品を顧客に届けるとともに、全領域でビジネスの質的成長を目指し、ブランド価値のさらなる向上に注力した。グローバル販売台数は前期比4.6%増の1,631千台で過去最高となった。新型「CX-5」のグローバル展開が販売増加に貢献したほか、地域別では中国やタイなどが台数成長を牽引した。マツダは2019年度からの3年間を「足場固め」の期間として位置付け、新世代商品、新技術の開発・導入による商品競合力の向上や、米国を中心とした販売ネットワーク改革の加速に注力する。加えて2017年度に業務資本提携を行ったトヨタ自動車株式会社との相互協力を推進し、米国新工場の稼働に合わせて、2022年3月期以降の本格的成長を目指す。
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