パイオニアの2017年3月期の連結決算は、売上高3,867億円(前年同期比14.0%減)、営業利益42億円(同42.9%減)の減収減益となった。カーOEMは売上減により赤字となり、増益を計画していたカー市販は、海外向けカーオーディオの導入時期の変更、国内向けカーナビゲーションシステムのモデルミックス、新興国向け売上の低迷などにより前期並みという結果となった。また、親会社株主に帰属する当期純損益は、事業の選択と集中による事業構造改善費用や事業譲渡損を計上したことなどから、51億円の純損失となった。近年は業績が悪化したこともあり、カーエレクトロニクス事業に資源を集中させている。さらに、FA機器事業の拡大や、コニカミノルタ株式会社との合弁会社の設立を通じた有機EL照明事業の立ち上げ加速など、車載関連ビジネスの成長と、医療・健康機器関連事業の育成に取り組んでいる。将来の自動運転化を睨み、オランダのHERE Technologiesとのアライアンスなどを通じて、自動運転用地図の効率的な整備・更新を可能とする「データエコシステム」の実現を目指している。
企業活動分析/戦略分析シートのご利用には有料の会員登録が必要です。
本コンテンツでは、企業の戦略や活動を当社独自のフレームに沿って時系列で整理しています。
各企業の決算情報やニュースリリースをチェックする手間をかけることなく、戦略や事業環境を素早く把握できます。競合比較や業界分析などに幅広くご活用ください。
現在、企業活動分析/戦略分析シートのサンプルを無料公開しています。無料会員への登録でダウンロードできますので、ぜひお試しください。
企業活動分析レポートのダウンロード
- バックナンバー

企業活動分析に関する基調論文
参照コンテンツ
競合他社の業績と比較分析する
おすすめ新着記事

猛暑に伸びる、3年連続過去最高更新のミネラルウォーター
ミネラルウォーター市場は、コロナ禍の落ち込みからたった1年で成長軌道を取り戻し、2024年には前年比10.5%増の4,794億円余、過去最高を3年連続で更新した。背景にあるのは、続く猛暑の夏に伴う水分補給ニーズ、メガトレンドである健康志向、災害対応の備蓄などだ。

消費者調査データ 植物性ミルク 首位は「キッコーマン 豆乳」、再購入意向にはオーツやアーモンドミルクも
低カロリーで高栄養が支持され堅調に拡大する植物性ミルク。調査結果では「キッコーマン 豆乳」が全項目で首位となった。プレータイプの豆乳が上位に目立つが、再購入意向ではオーツやアーモンドミルクも上位に食い込んだ。

大阪万博を盛り上げたのはリアルなつながり 日本への期待を提示した184日間
EXPO2025 大阪・関西万博(以下大阪万博と呼ぶ)が184日間の会期を終え、10月13日に閉幕を迎える。 入場チケット販売数は2200万枚を超えるなど多くの人が来場しており、誰がどのように来場し、何を感じたかを調査した。


![戦略家のための知的羅針盤[エム・ネクスト]product by 松田 久一](/img/mnext-sub-title.png)