フィリップスの2015年12月期の連結決算は売上高2,424億4万ユーロ(前期比13.3%増)、営業利益9億92万ユーロ(同104.1%増)と増収増益であった。フィリップスは厳しいマクロ経済環境に直面しながらも一貫した業績の改善が図られたことで、2015年は堅調な一年となった。中でもヘルスケアとコンシューマーライフスタイルのビジネスを組み合わせたフィリップスのヘルステックのポートフォリオは、年間で全体で4%以上の売上成長を達成した。分野別には、ヘルスケア分野では顧客中心性とサービスレベルの向上、革新のための市場投入の迅速化、品質とコンプライアンス体制の強化、コスト生産性の向上を図った。またコンシューマーライフスタイル分野は、オンライン売上が伸長し企業成長を図るための戦略としてEコマースの可能性を示した。2016年度は、控えめな売上高成長を予想しているが、業績の改善を行っていく。マクロ経済の逆風とコストと販売の段階的な導入を考慮すると、EBITAの改善が期待される。
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