ファンケルの2024年3月期連結決算は、売上高1,109億円(前年比7.0%増)、営業利益126億円(同60.3%増)と3期ぶりの増収増益となった。主力の化粧品関連事業、栄養補助食品関連事業の国内売上が好調に推移し、増収により売上総利益が増加したことに加え、広告宣伝費等において効果的な経費の使用に努めたことなどによる。化粧品事業では、ファンケル、アテニアの両ブランドが好調に推移、販売チャネル別では、すべてのチャネルで増収となった。栄養補助食品関連事業では、製品面では、広告を強化した「大人のカロリミット」や、インバウンド需要の回復により「年代別サプリメン ト」が好調に推移、すべてのチャネルで伸長した。両事業とも海外でも増収となった。その他関連事業では、発芽米、青汁ともに減収となった。2024年度からは第4期中期経営計画がスタート、第二の創業と位置づけ、国内の事業基盤をさらに強固にするとともに、 国内で生み出したキャッシュを海外事業に積極的に投資し、成長ドライバーに育成すること、ブランドを磨き、お客様との絆を強め、国内外で持続的に成長することが基本方針となっている。キリンホールディングスによるTOBを通じた子会社化が予定されており、栄養補助食品事業での新たな展開が期待される。
企業活動分析/戦略分析シートのご利用には有料の会員登録が必要です。
本コンテンツでは、企業の戦略や活動を当社独自のフレームに沿って時系列で整理しています。
各企業の決算情報やニュースリリースをチェックする手間をかけることなく、戦略や事業環境を素早く把握できます。競合比較や業界分析などに幅広くご活用ください。
現在、企業活動分析/戦略分析シートのサンプルを無料公開しています。無料会員への登録でダウンロードできますので、ぜひお試しください。
企業活動分析レポートのダウンロード
- バックナンバー

企業活動分析に関する基調論文
参照コンテンツ
競合他社の業績と比較分析する
おすすめ新着記事

猛暑に伸びる、3年連続過去最高更新のミネラルウォーター
ミネラルウォーター市場は、コロナ禍の落ち込みからたった1年で成長軌道を取り戻し、2024年には前年比10.5%増の4,794億円余、過去最高を3年連続で更新した。背景にあるのは、続く猛暑の夏に伴う水分補給ニーズ、メガトレンドである健康志向、災害対応の備蓄などだ。

消費者調査データ 植物性ミルク 首位は「キッコーマン 豆乳」、再購入意向にはオーツやアーモンドミルクも
低カロリーで高栄養が支持され堅調に拡大する植物性ミルク。調査結果では「キッコーマン 豆乳」が全項目で首位となった。プレータイプの豆乳が上位に目立つが、再購入意向ではオーツやアーモンドミルクも上位に食い込んだ。

大阪万博を盛り上げたのはリアルなつながり 日本への期待を提示した184日間
EXPO2025 大阪・関西万博(以下大阪万博と呼ぶ)が184日間の会期を終え、10月13日に閉幕を迎える。 入場チケット販売数は2200万枚を超えるなど多くの人が来場しており、誰がどのように来場し、何を感じたかを調査した。


![戦略家のための知的羅針盤[エム・ネクスト]product by 松田 久一](/img/mnext-sub-title.png)