
SWOTとは、強み(Strength)、弱み(Weakness)、機会(Opportunity)、脅威(Threat) をさします。マーケティング戦略を策定するには、「自社」についての分析と「自社をとりまく環境」についての分析が必要であり、SWOT分析は、そのための考え方と手法を体系化したものです。自社についての分析とは、自社の(競合相手と比較した相対的な)強みと弱みを明らかにすることであり、環境についての分析とは、自社を取り巻く環境(顧客、競合他社、政府、経済状況、などの競争要因)に関するビジネス上の機会と脅威を明らかにすることです。
自分の業界にどのような競争要因が働いているか分かれば、その中で自分にどのような強みと弱みがあるか分析することが出来ます。業界分析と自己分析を組み合わせることで、ビジネス戦略が明らかになります。
具体的には、競争要因ごとに、まず、どのような機会(Opportunity)と脅威(Threat)があるか考えます。そして同時に、そこでの自分の強み(Strength)と弱み(Weakness)は何かを考えていくのです。[1]自社の強みで取り込むことができる事業機会は何か、[2]自社の強みで脅威を回避できないか、他社には脅威でも自社の強みで事業機会にできないか、[3]自社の弱みで事業機会を取りこぼさないためには何が必要か、[4]脅威と弱みのはち合わせで最悪の事態を招かないためにはどうすべきか、といった視点で攻めと守りの戦略を明らかにしていきます。
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